パリ・サンジェルマン(PSG)でスポーツアドバイザーを務めるルイス・カンポス氏が、イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマの退団理由について言及した。15日、フランス『RMCスポーツ』が同氏のコメントを伝えている。


 2021年夏にミランからPSGに加入したドンナルンマは、不動の守護神として公式戦161試合に出場。昨シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇に大きく貢献した。しかし、契約延長交渉が難航すると、PSGは今夏の移籍市場でリールからフランス代表GKリュカ・シュヴァリエを確保。ドンナルンマの退団が現実味を帯び始めると、最終的にマンチェスター・シティへの完全移籍が決定した。

 クラブのアドバイザーを務めるカンポス氏はドンナルンマの退団理由について選手陣営が望む高額な給与要求が背景にあったと説明している。

「クラブは誰よりも重要です。ドンナルンマの退団はさまざまな状況が重なり今回の決断に至りました。彼は現在のPSGの給与体系ではなく、過去の水準に基づく給与を要求していました」

「我々の方針は実力主義です。実力を発揮し、プレーすればするほど、より多くの報酬が得られるようになっています。この件についてはたくさんの時間をかけて話し合いをしましたが、合意に至りませんでした。そのため解決策を見つける必要があったのです」

「スターはクラブであり、チーム全体なんです。給与の規定は全選手に適応されます。
1人の選手が異なる方法を望んだからといって、クラブの方向性は変わりません。我々はPSGを守り、常に試合に勝ちたいと考えています」

 ドンナルンマは、9月14日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとの“マンチェスター・ダービー”でマンチェスター・シティでのデビューを飾った。この試合ではブライアン・ムベウモのボレーシュートをストップするなど、新天地でも好パフォーマンスを発揮している。
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