レアル・マドリードがコモに所属するニコ・パスことアルゼンチン代表MFニコラス・パスの呼び戻しを検討しているようだ。16日、スペイン紙『アス』やイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。


 ニコ・パスは2004年9月8日生まれの現在21歳。2016年夏にレアル・マドリードの下部組織へ加入し、2023-24シーズンにトップチームデビューを飾った。2024年夏に加入したコモではここまで公式戦通算39試合出場8ゴール10アシストという成績を残しており、セスク・ファブレガス監督率いるチームでは不動のトップ下として活躍。昨年10月にデビューしたアルゼンチン代表ではここまで国際Aマッチ通算4試合に出場している。

 今夏の移籍市場では中盤の攻撃的ポジションの補強を目指していたトッテナム・ホットスパーが最大5000万ユーロ(約87億円)を提示したものの、コモは首を縦に振らず。今シーズンもセリエAでプレーすることとなったニコ・パスだが、来夏の移籍市場では再び去就に注目が集まることとなりそうだ。

 報道によると、古巣であるレアル・マドリードがニコ・パスの動向を注視し続けており、来夏の移籍市場での買い戻しを検討しているという。他クラブが獲得に乗り出す可能性も否定はできないものの、レアル・マドリードは1000万ユーロ(約17億円)程度の買い戻しオプションを保有している模様で、古巣復帰が最も現実的な選択肢であると見られているようだ。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も「レアル・マドリードは2026年にニコ・パスを呼び戻す計画を持っている」と指摘している。

 なお、ニコ・パスが市場に出る場合、コモは少なくとも7000万ユーロ(約121億円)を要求する可能性が高いが、契約内容により、売却によって得られた移籍金の50%はレアル・マドリードが手にするようだ。
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