チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第1節が17日に行われ、リヴァプール(イングランド)とアトレティコ・マドリード(スペイン)が対戦した。

 欧州最高峰の舞台を知り尽くした名門同士による直接対決がCL開幕節から実現した。
昨シーズンのプレミアリーグ覇者であるリヴァプールは今夏にフロリアン・ヴィルツやアレクサンデル・イサクを獲得する大型補強を敢行。連覇とともに目指すは7シーズンぶりの欧州制覇だ。対するアトレティコ・マドリードは長期政権を築くディエゴ・シメオネ監督の下、13年連続でCL本戦に出場。悲願のビッグイヤー初戴冠に向けて、要塞『アンフィールド』を攻略して白星発進を飾ることはできるだろうか。

 序盤からスコアが動く。ホームの大声援を受けるリヴァプールは4分にボックス手前の絶好の位置でFKを獲得すると、モハメド・サラーの低い弾道のシュートがアンドリュー・ロバートソンに当たってネットを揺らし、早々に先制に成功。2分後には5-4-1のブロックを敷くアトレティコ・マドリードを外側から攻略し、ライアン・フラーフェンベルフとのパス交換でボックス内右へ侵入したサラーが丁寧にゴール左下隅に流し込んだ。

 2点のビハインドを負ったアトレティコ・マドリードは徐々に盛り返し、ボールを保持する時間を増やす。両サイドのジュリアーノ・シメオネとニコ・ゴンサレス、自由に動き回るアントワーヌ・グリーズマンを起点に何度か敵陣ボックス内へ侵入するが、決定機に繋げることはできない。一方、リヴァプールは相手の攻撃をしっかり跳ね返しつつ、21分にサラーがカットインから際どいミドルシュートを放ち、39分にはヴィルツのパスを受けたイサクが鋭い反転からフィニッシュに持ち込むなど惜しい場面を作る。

 45+3分、アトレティコ・マドリードはジャコモ・ラスパドーリが右サイドのスペースを突くと、ボックス内でラストパスを収めたマルコス・ジョレンテがゴール左下隅へ流し込み1点差に詰め寄る。前半は2-1で終了した。


 後半の立ち上がりはリヴァプールが押し気味に試合を進める中、アトレティコ・マドリードも52分にラスパドーリがフラーフェンベルフを背負ったところから枠内にシュートを飛ばすなど、拮抗した展開となる。65分、リヴァプールは自陣でのボール奪取から鋭いカウンターを発動し、左に開いたウーゴ・エキティケからヴィルツへと繋ぎ、最後は横へのラストパスからサラーが左足を振ったが、シュートは右ポストを直撃した。

 81分、アトレティコ・マドリードが試合を振り出しに戻す。ボックス内左でコケが粘ったところからパブロ・バリオスがクロスを上げると、相手選手に当たったルーズボールにM・ジョレンテが反応。ボックス手前から放たれたダイレクトボレーがディフレクトしながらもゴールに突き刺さった。

 追い付かれたリヴァプール攻勢を強め、複数回に渡ってCKを獲得。すると90+2分、ドミニク・ソボスライの右CKにフィルジル・ファン・ダイクが合わせ、土壇場で勝ち越しに成功した。試合はこのまま3-2で終了。次節は9月30日に行われ、リヴァプールはアウェイでガラタサライ(トルコ)と、アトレティコ・マドリードはホームでフランクフルト(ドイツ)と対戦する。

【スコア】
リヴァプール 3-2 アトレティコ・マドリード

【得点者】
1-0 4分 アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)
2-0 6分 モハメド・サラー(リヴァプール)
2-1 45+3分 マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)
2-2 81分 マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)
3-2 90+2分 フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)

【スタメン】
リヴァプール(4-3-3)
GK:アリソン
DF:フリンポン(58分 ブラッドリー)、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン(86分 ケルケズ)
MF:フラーフェンベルフ、ソボスライ、ヴィルツ(74分 ングモハ)
FW:サラー、イサク(58分 エキティケ)、ガクポ(58分 マック・アリスター)

アトレティコ・マドリード(4-4-2)
GK:オブラク
DF:M・ジョレンテ、ル・ノルマン、ラングレ、J・ガラン
MF:G・シメオネ、バリオス、ギャラガー(61分 モリーナ)、N・ゴンサレス(77分 プビル)
FW:ラスパドーリ(52分 コケ)、グリーズマン(61分 セルロート)


【ハイライト動画】リヴァプールが後半ATに勝ち越し! アトレティコとの激闘制す

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