クラブ史上2人目となるU-18所属中のプロ契約締結となった、名古屋グランパスから欧州へと渡り、7年目のシーズンを迎えた菅原由勢。今夏の移籍市場でブレーメンにレンタル加入した25歳は、新天地2試合目となった14日のブンデスリーガ第3節ボルシアMG戦で、右サイドバックとしてスタメンフル出場するとともに、チームの先制点をもアシスト。4-0の勝利に貢献した。
そんな試合後、ブレーメンを率いるホルスト・ステッフェン監督は、「ユキは、最初からずっとここにいたかのようにプレーしている」と菅原について語っていたが、地元『DEICHSTUBE』のインタビューに応じた、クラブ幹部のペーター・ニーマイヤー氏も「基礎的な能力が非常に高く、それがチームに素早く溶け込むことを可能にした」と適応能力の高さに舌を巻きつつ、「ひとりの人間としても、我々にとって大きな財産だ。彼の仕事ぶりを見るのが楽しいよ」と賛辞。すでに、クラブ関係者からの評価を高めているようだ。
さらに『DEICHSTUBE』も、ステッフェン監督が口にした印象に賛同した上で、「この日本人右サイドバックがブレーメンでプレーした最初の2試合において、これ以上適切な表現はないだろう。25歳の彼は、右サイドを縦横無尽に駆け回り、守備ではほとんど…あるいはまったくチャンスを与えず、攻撃にも高頻度で関与していたのだから」と存在感を発揮したプレーぶりは加入2試合目だとは思えない、と見方を示している。
また同メディアによると、ドイツ生活を始めたばかりの菅原のサポート役を担っているのが、同僚GK長田澪とのことだ。シーズン開幕からゴールマウスを守っている21歳は、「僕たちは素晴らしい関係を築いています。彼は年上ですけど、彼が安心してプレーできるようにサポートしています」とし、「こんなに早く、ロッカールームで仲間ができるとは思っていませんでした。席も隣同士です。
第3節終了時点で1勝1分1敗(菅原加入後は1勝1分)のブレーメンの次戦は、20日に行われる第4節フライブルク戦となる。