ラ・リーガのサラリーキャップは、各チームがトップチームの選手、コーチングスタッフ、フィジカルトレーナー、ならびにセカンドチーム、育成チーム、その他のクラブ部門の給与に費やすことができる最大額を定めた概念となる。固定および変動給与(金銭または住宅、自動車、旅行などの現物支給)、肖像権使用料、移籍金の償却、社会保障費、契約解除補償金、集団ボーナス、代理人への手数料などの費用が含まれる。
その計算は、各クラブが得る収入(テレビ放映権、商業権、チケット販売など)から、構造的経費とシーズン中に予定されている債務返済額を差し引いた額に基づいて行われる。シーズン終了時にサラリーキャップを超過したチームは、選手登録や契約更新の制限を通じて、その状況を是正するための資金節約を迫られることになる。
リーグトップはレアル・マドリードの7億6122万ユーロ(約1317億円)となり、2位バルセロナの倍となった。厳しい台所事情で今季も選手登録に四苦八苦したバルセロナは、本拠地『カンプ・ノウ』の改修工事遅延による収入減収などもあり、2月時点からおよそ1億1200万ユーロ(約193億円)減の3億5128万ユーロ(約607億円)だ。
3位アトレティコ・マドリードは3億2698万ユーロ(約565億円)でバルセロナに肉薄。“3強”と“オトラリーガ”(その他)の格差も顕著で、4位ビジャレアルが1億7308万ユーロ(約299億円)、5位レアル・ソシエダ、6位アスレティック・ビルバオ、7位ベティスは1億2000万ユーロ(約207億円)台となっている。
1部の最下位は衰退ぶりが著しいセビージャ。2月の68万4000ユーロ(約1億1800万円)に比べれば大幅に改善されているとはいえ、エルチェやレバンテなどをも下回り、2213万ユーロ(約38億円)となった。
ラ・リーガ1部のサラリーキャップは以下の通り。
ラ・リーガ
1位 レアル・マドリード(7億6122万ユーロ/約1317億円)
2位 バルセロナ(3億5128万ユーロ/約607億円)
3位 アトレティコ・マドリード(3億2700万ユーロ/約565億円)
4位 ビジャレアル(1億7308万ユーロ/約299億円)
5位 レアル・ソシエダ(1億2825万ユーロ/約221億円)
6位 アスレティック・ビルバオ(1億2605万ユーロ/約218億円)
7位 ベティス(1億2594万ユーロ/約218億円)
8位 バレンシア(9123万ユーロ/約158億円)
9位 セルタ(9112万ユーロ/約158億円)
10位 ジローナ(7544万ユーロ/約130億円)
11位 マジョルカ(6091万ユーロ/約105億円)
12位 エスパニョール(5658万ユーロ/約98億円)
13位 オサスナ(5453万ユーロ/約94億円)
14位 ヘタフェ(5070万ユーロ/約88億円)
15位 ラージョ・バジェカーノ(4702万ユーロ/約81億円)
16位 オビエド(4512万ユーロ/約78億円)
17位 アラベス(4099万ユーロ/約71億円)
18位 エルチェ(4048万ユーロ/約70億円)
19位 レバンテ(3553万ユーロ/約61億円)
20位 セビージャ(2213万ユーロ/約38億円)
【ハイライト】久保建英は先発出場 ベティスvsレアル・ソシエダ/h4>