レアル・マドリードを率いるシャビ・アロンソ監督が、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールを擁護した。20日、スペイン紙『マルカ』が伝えた。


 前任のカルロ・アンチェロッティ監督の指揮下では絶対的なレギュラーだったヴィニシウスだが、今夏に就任したシャビ・アロンソ監督の下ではフラットなポジション争いを強いられている。今季はここまで公式戦でフル出場がなく、出場時間の減少に不満を抱いていることが伝えられている。

 20日のラ・リーガ第5節エスパニョール戦(2-0)では先発出場し、キレのある動きでキリアン・エンバペの得点をお膳立てした。しかし77分、プレーが一時中断した給水中にシャビ・アロンソ監督から交代を告げられると、ヴィニシウスは納得がいかない表情を浮かべ、その不満そうな様子が話題となっていた。

 シャビ・アロンソ監督は試合後、「今日の彼にはゴールだけが欠けていた。彼がベストのタイミングで交代させた。彼の交代をもう少し待つこともできたが、私はウイングにフレッシュな選手を投入したかったんだ」と語り、ヴィニシウスのプレーに不満を抱いていたわけではないことを強調した。

 また、指揮官は「(フランコ・)マスタントゥオーノにも同じことが起こった。彼は私に『俺を代えるの?』と問いかけ、私は『そう、君だ』と返した。ヴィニも同じようにプレーを続けたがっていた。だが、試合はその時、主導権を握れるかどうかが重要な局面で、私たちはフレッシュな足を求めていた。フランコも下がる時は少し怒っていたが、それは誰にでもあることだ。
ヴィニのパフォーマンスには満足しているし、フランコも同様だ。だが、時にはフレッシュな選手が必要になる時がある」と言葉を続けた。

 選ばれた超一流だけがプレーする資格を得るレアル・マドリードにおいて、選手のモチベーション管理は並大抵ではない。公式戦開幕6連勝とピッチ上で順風満帆のスタートを切ったとしても、プライドの高い選手が少しヘソを曲げるだけで荒波が立つ。シャビ・アロンソ監督の舵取りには今後も注目が集まる。


【ハイライト動画】レアル・マドリードvsエスパニョール

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