ブンデスリーガ第4節が21日に行われ、フランクフルトとウニオン・ベルリンが対戦した。

 フライブルクでの活躍を経て、今夏にフランクフルトへ加入した日本代表MF堂安律
すぐさま主力に定着すると、ブンデスリーガではここまで3試合すべてに先発出場し2ゴール1アシストをマークするなど、早速輝きを放っている。チャンピオンズリーグ(CL)やDFBポカールを含めた公式戦通算では5試合に出場し4ゴール2アシストと好調を維持。今節もチームを勝利に導く活躍を見せることができるだろうか。

 序盤の9分にスコアが動く。敵陣内に攻め込んだウニオン・ベルリンはルーズボールをイリヤース・アンサが拾うと、ボックス手前中央から振り向きざまに右足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール左隅に突き刺さり、敵地で先制に成功した。さらに32分には自陣でのクリアボールを拾ってロングカウンターを発動し、抜け出したオリヴァー・バークがGKとの1対1を制してリードを広げる。

 フランクフルトは45分間を通してウニオン・ベルリンのコンパクトなブロックを前に苦戦を強いられ、43分の決定機はエリー・ワヒが決め切ることができず。堂安は右サイドに開きつつ、相手DFの背後を狙った斜めのランニングを繰り返し、35分にはボックス内に侵入してシュートを放ったが得点には至らなかった。それでも45+4分、ナサニエル・ブラウンが放ったミドルシュートがジャン・ウズンに当たってコースが変わり、そのままネットを揺らして1点差に詰め寄った。

 後半に入り53分、ウニオン・ベルリンはアンサのボール奪取からショートカウンターを発動し、アンドレイ・イリッチの左からのクロスにバークが飛び込んでネットを揺らす。その直後には再び鋭いカウンターを発動し、イリッチのスルーパスを受けたバークがハットトリックとなるゴールを決めて、リードを3点に広げた。


 苦しい展開となったフランクフルトは攻勢を強めるも、ボールは回せどなかなか決定機まで持ち込めず。74分には堂安がボックス手前やや右寄りの位置から得意の左足を振り抜いたが、枠を捉えたミドルシュートは相手GKにセーブされた。それでも終盤に粘りを見せる。80分には堂安が右サイドから上げたクロスが起点となり、こぼれ球をウズンが押し込んで1点を返すと、87分にはヨナタン・ブルカルトがPKを沈めて一気に1点差まで詰め寄った。

 しかし、同点ゴールは生まれず試合は3-4で終了。フランクフルトは今シーズンの公式戦における初黒星となった。次節、フランクフルトは27日にアウェイでボルシアMGと、ウニオン・ベルリンは28日にホームでハンブルガーSVと対戦する。

【スコア】
フランクフルト 3-4 ウニオン・ベルリン

【得点者】
0-1 9分 イリヤース・アンサ(ウニオン・ベルリン)
0-2 32分 オリヴァー・バーク(ウニオン・ベルリン)
1-2 45+4分 ジャン・ウズン(フランクフルト)
1-3 53分 オリヴァー・バーク(ウニオン・ベルリン)
1-4 56分 オリヴァー・バーク(ウニオン・ベルリン)
2-4 80分 ジャン・ウズン(フランクフルト)
3-4 87分 ヨナタン・ブルカルト(PK/フランクフルト)
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