ここまで4試合を消化し、1分3敗と苦しい戦いが続いているマジョルカ。
浅野が先発出場した一戦は序盤からアトレティコ・マドリードが主導権を握り、12分に左サイドを突破したフリアン・アルバレスの低いクロスにダヴィド・ハンツコが合わせると、ダイレクトで放たれたシュートが相手DFの腕を直撃。しかし、アルバレスのPKはGKレオ・ロマンにセーブされ、チャンスを生かすことができない。その後もボールを保持するアトレティコ・マドリード、ブロックを敷いて耐えるマジョルカという構図のまま試合が進んでいく。
攻め続けるアトレティコ・マドリードだが、なかなか決定機を作ることができず。一方、浅野はマジョルカの少ない攻撃機会の中、左右に開いて起点を作り、自慢の快足を飛ばして相手DFラインの背後を狙うなど精力的に動く。前半はスコアレスで終了となった。
53分、アトレティコ・マドリードはジュリアーノ・シメオネが右サイドを突破してからゴール前にラストパス。これを受けたアルバレスが鋭い反転からシュートを放ったが、再びGKロマンが立ち塞がる。一方のマジョルカも敵陣ゴールに迫るシーンを作り、61分には左からのクロスに浅野が頭から飛び込んだが、シュートは枠を捉えることができなかった。
70分には試合の流れを大きく左右するプレーが発生。ルーズボールを競りに行ったアレクサンダー・セルロートの足裏が相手選手の膝付近に入ってしまい、オンフィールドレビューによる確認の結果、レッドカードが提示されて一発退場となった。それでも79分、コケのスルーパスに抜け出したマルコス・ジョレンテがフィニッシュに持ち込むと、GKロマンがセーブしたこぼれ球をコナー・ギャラガーが押し込み、数的不利の中で先制に成功した。
ビハインドを負ったマジョルカだったが、85分に左からのクロスに反応したベダト・ムリキが強烈なヘディングシュートを叩き込み、土壇場で試合を振り出しに戻す。試合はこのまま1-1で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節は24日に行われ、マジョルカはアウェイでレアル・ソシエダ、アトレティコ・マドリードはホームでラージョ・バジェカーノと対戦する。
【スコア】
マジョルカ 1-1 アトレティコ・マドリード
【得点者】
0-1 79分 コナー・ギャラガー(アトレティコ・マドリード)
1-1 85分 ベダト・ムリキ(マジョルカ)
【ハイライト動画】浅野拓磨も先発出場! アトレティコとマジョルカの一戦はドロー