近年プレミアリーグの覇権を激しく争ってきた2チームによる今シーズン最初の直接対決だ。
過去の通算成績ではマンチェスター・シティが大きく勝ち越しているものの、直近2シーズンはアーセナルが2勝2分と無敗を維持。今シーズンの優勝争いに影響を及ぼすであろうミケル・アルテタとジョゼップ・グアルディオラによる師弟対決はどんな結末を迎えうだろうか。
序盤からアーセナルがボールを保持する中、9分にマンチェスター・シティがカウンターから先制する。自陣から中央を持ち上がったタイアニ・ラインデルスがボックス内右にラストパスを送ると、猛烈なスピードで駆け上がってきたハーランドがゴール左下隅に流し込んだ。ビハインドを負ったアーセナルは各選手が流動的に動きながらボールを敵陣まで運んでいくが、マンチェスター・シティのブロックの中に割って入ることができない。
40分過ぎにかけてはアーセナルが押し込む展開が増え、45+1分にはようやく決定機を創出。右サイドでユリエン・ティンバーが起点を作ると、マイナスのパスを受けたミケル・メリーノがボックス内へ楔を差し込む。これを受けたノニ・マドゥエケが縦方向への仕掛けから右足を振ったが、強烈なシュートはGKジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブに阻まれた。前半は0-1のまま終了する。
アーセナルは後半開始からブカヨ・サカとエベレチ・エゼを投入し攻勢を強める。47分にマルティン・スビメンディが際どいミドルシュートを放つと、直後にはクロスのこぼれ球を拾ったエゼが右足を一閃。しかし、強烈なシュートはGKドンナルンマに阻まれる。対するマンチェスター・シティは57分、ジェレミー・ドクが起点となったカウンターからハーランドに決定機が訪れたが、ここはGKダビド・ラヤが鋭い反応を見せた。
運動量が落ちたマンチェスター・シティは68分にネイサン・アケを投入し、強固な守備ブロックを形成する。一方、カウンターの局面ではドクがアーセナルにとっての脅威となり、82分には独力での突破から際どいシュートを放った。対するアーセナルはガブリエウ・マルティネッリやイーサン・ヌワネリを投入すると、この交代策が奏功する。90+3分、エゼのロングフィードに抜け出したマルティネッリが巧みなトラップからGKドンナルンマの頭上を抜くシュートを決めて、土壇場で同点とした。
試合はこのまま1-1で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節、アーセナルは28日にアウェイでニューカッスル、マンチェスター・シティは27日にホームでバーンリーと対戦する。
【スコア】
アーセナル 1-1 マンチェスター・シティ
【得点者】
0-1 9分 アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
1-1 90+3分 ガブリエウ・マルティネッリ(アーセナル)
【スタメン】
アーセナル(4-3-3)
GK:ラヤ
DF:ティンバー(80分 マルティネッリ)、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ
MF:スビメンディ(90+8分 モスケラ)、ライス、メリーノ(HT エゼ)
FW:マドゥエケ(HT サカ)、ギェケレシュ、トロサール(84分 ヌワネリ)
マンチェスター・シティ(4-3-3)
GK:ドンナルンマ
DF:フサノフ(HT ヌネス)、R・ディアス、グヴァルディオール、オライリー(87分 ストーンズ)
MF:ロドリ、ラインデルス、フォーデン(68分 アケ)
FW:B・シルヴァ、ハーランド(76分 N・ゴンサレス)、ドク(87分 サヴィーニョ)