昨夏にチェルシーの指揮官に就任したマレスカ監督は昨季、プレミアリーグを4位で終えて3シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したほか、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)では優勝に導き、タイトルも獲得。さらに、その後に行われたFIFAクラブワールドカップ2025では決勝でCL王者のパリ・サンジェルマン(PSG)を破って、世界王者に導いた。
しかし、このクラブW杯の影響で休暇が短くなると、再合流初日にイングランド代表DFレヴィ・コルウィルが前十字じん帯を損傷して長期離脱して以降、U-21同代表FWリアム・デラップやU-21ポルトガル代表MFダリオ・エスーゴが離脱するなど少なくない欠場者が出ている。
さらに、20日に行われたプレミアリーグ第5節マンチェスター・ユナイテッド戦(●1-2)では慢性的なそけい部の問題により、同代表MFコール・パーマーが前半途中に交代を余儀なくされたほか、出場を続けているものの、エクアドル代表MFモイセス・カイセドやブラジル代表FWジョアン・ペドロもコンディション的に小さな問題を抱えていることが明らかになっている。
マレスカ監督は「モイ(カイセド)やジョアン(・ペドロ)のように長い間小さな問題を抱えている選手もいる。彼らは少しずつ自分で対処しようとしている」と語りながら、負傷者がいることでローテーションもなかなかできない状況であることを嘆いた。
「状況を管理する必要がある。例えば、モイは小さな問題を抱えているけど、ロメオ(・ラヴィア)が健康であれば、あるいはダリオ・エスーゴが健康であれば、モイに休養を与えるという判断ができる。しかし、現時点ではロメオもダリオも離脱してしまっている」
「改めて私たちはクラブW杯の開催によって新たな状況に直面している。そのため、今シーズンの負傷状況がどうなるかはわからない。負傷者の多さは偶然ではないと思う。状況を理解して対処していく必要がある」
チェルシーは次戦、23日にカラバオ・カップ3回戦でリンカーン・シティ(3部)との対戦を控えているが、果たしてマレスカ監督はどれだけの選手をターンオーバーさせるのだろうか。
【ハイライト動画】マンチェスター・ユナイテッドvsチェルシー