2025明治安田J1リーグ第31節が23日に行われ、鹿島アントラーズセレッソ大阪が対戦した。

 首位に返り咲いた鹿島が、前回対戦のリベンジへC大阪を『メルカリスタジアム』に迎え撃った。
前節から中2日のアウェイゲームと厳しい日程の鹿島はスタメンを4人入れ替え、鈴木優磨やチャヴリッチをベンチに置き、ターレス・ブレーネルや柴崎岳らが先発入り。先発を総入れ替えしたC大阪のビルドアップの綻びを狙うが、鹿島も後方からの組み立てがおぼつかず、リーグ屈指の攻撃力を誇るC大阪に自陣で奪われる場面が増えていく。すると25分、鹿島は自陣でのボールロストからペナルティエリア内に攻め込まれ、知念慶が本間至恩を倒してしまい、C大阪にPKを与える。キッカーのヴィトール・ブエノがゴール右下を狙うと、GK早川友基はコースを読んだが、V・ブエノのシュート精度が上回り、ボールはゴールに吸い込まれた。

 しかし31分、鹿島がすぐさま取り返す。敵陣でのボール奪取から、センターバックの植田直通が右サイドの深い位置に侵入してピンポイントクロスを送る。ゴール前に飛び込んだ知念がドンピシャのヘディングシュートを叩き込んだ。

 勢いに乗る鹿島は39分、柴崎のスルーパスにレオ・セアラが抜け出してゴールネットを揺らすが、オフサイドで得点には至らない。C大阪も鋭い攻めで好機をうかがうが決定力には欠き、試合は1-1で折り返す。

 鹿島はハーフタイムから鈴木らを投入して主導権を握りにいく。鈴木も積極的にゴールを狙うなか、53分に試合の均衡を破ったのは古巣対戦のレオ・セアラだった。自陣深い位置でボールを奪い、植田が前方へ正確なロングフィードを供給。
抜け出したレオ・セアラはペナルティエリア内まで運ぶと、右足アウトサイドを使った技ありのシュートで相手GKとの一対一を制した。

 その後も鹿島のペースで試合が進むと、68分に途中出場の2人で大きな追加点を奪う。左サイドの深い位置からチャヴリッチがグラウンダーで折り返し、ゴール前に詰めた松村優太が左足で流し込んだ。

 C大阪の反撃は及ばず、鹿島が2点リードで逃げ切りに成功した。鹿島は3連勝で首位の座を守り、C大阪は5試合ぶり敗戦となった。次節、鹿島は27日に敵地で名古屋グランパスと、C大阪は28日にホームで京都サンガF.C.と対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 3-1 セレッソ大阪

【得点者】
0-1 28分 ヴィトール・ブエノ(C大阪)
1-1 31分 知念慶(鹿島)
2-1 53分 レオ・セアラ(鹿島)
3-1 68分 松村優太(鹿島)


【ゴール動画】鹿島vsC大阪





編集部おすすめ