カラバオ・カップ3回戦が23日に行われ、リンカーン・シティ(3部)とチェルシーが対戦した。

 チャンピオンズリーグ(CL)への出場のため、3回戦からカラバオ・カップに登場するチェルシー。
今夏のFIFAクラブワールドカップ2025で優勝を果たした同クラブだが、現在は次々と負傷者が続出しており、厳しい台所事情の中で今大会初戦を迎えることになった。ラウンド16進出をかけて臨む一戦に、エンソ・フェルナンデスやアレハンドロ・ガルナチョらが先発起用されている。

 この試合最初の決定機はリンカーン・シティに訪れる。2分に敵陣右サイドでスローインを獲得し、ゴール前に投げ込まれたボールが連続した空中戦を生み出す。ボックス手前でホームチームがこぼれ球を拾うと、ベン・ハウスのラストパスからルイス・モンツマが右足を一振り。だが、グラウンダーのシュートはポストに嫌われた。

 そんななか、42分にリンカーン・シティがスコアを動かす。オフサイドの判定からチェルシーが自陣左サイドでプレーをリスタート。ショートパスを受けたエンソ・フェルナンデスが逆サイドに展開を試みるが、トレヴォ・チャロバーの手前でイヴァン・ヴァルフォロメーエフがボールをカットする。最後はロブ・ストリートがGKとの1対1を制し、リンカーン・シティが先制に成功した。

 先行を許したチェルシーだったが、後半立ち上がりでゲームをひっくり返す。48分にジェイミー・バイノー・ギテンスが左サイドを持ち運び、横パスが相手にディフレクションする形でタイリーク・ジョージのもとへ。
右足で狙ったミドルシュートがゴールに吸い込まれ、同点弾に追いついた。さらに2分後、バイタルエリアでパスを受けたファクンド・ブオナノッテがジョージとのワンツーでボックス内に侵入。細かいタッチから冷静に流し込み、すぐさまチェルシーが逆転した。

 結局、そのまま試合は2-1で終了し、チェルシーが勝利を収めた。4回戦は来月27日の週に開催される。

【スコア】
リンカーン・シティ 1-2 チェルシー

【得点者】
1-0 42分 ロブ・ストリート(リンカーン・シティ)
1-1 48分 タイリーク・ジョージ(チェルシー)
1-2 50分 ファクンド・ブオナノッテ(チェルシー)
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