セルティックを率いるブレンダン・ロジャーズ監督が23日、翌日に控えたヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第1節のツルヴェナ・ズヴェズダ戦に向けた前日会見に出席し、同大会への意気込みを語った。UEFA(欧州サッカー連盟)が同監督のコメントを伝えている。


 現在、セルティックはスコティッシュ・プレミアシップを4連覇中。過去の3シーズンは本大会へストレートインしていたものの、今季はスコットランドサッカー協会(SFA)がUEFAランキングで11位となったこともあって、4シーズンぶりに予選のプレーオフから参戦していた。同ステージではカイラト(カザフスタン)と対戦したものの、のホーム&アウェイでの180分間、そしてセカンドレグの延長戦の30分間でも決着がつかず、最終的にはPK戦の末に敗北。4シーズン連続のCL本大会出場とはならず、今季はELへ回っていた。

 このような背景もあって、ロジャーズ監督は「当初はCL出場を逃した喪失感が大きかった」と正直に明かしたものの、「今は違う。心からこの大会を楽しみにしている。リーグフェーズの8試合を見渡せば、素晴らしいチームが揃っており、我々にとっては大きな挑戦となるだろう」と意気込みを口にする。「どのチームもこの大会で勝ち進むことを目標にしているはずだが、我々も当然ながら本気で挑みたい。昨季のCLでは競争力を示すことができた。今シーズンを通じて成長を遂げながら、ここでできる限りの結果を残すべく全力で挑む」と宣言した。

 セルティックのクラブ史においては、1966-67シーズンに当時のチャンピオンズカップ(※現在のCL)を制したことはあるが、獲得したタイトルはこの1つのみ。だが、2002-03シーズンには当時のUEFAカップ(※現在のEL)でトロフィーに手が届きかけたことがある。
後にバルセロナでも活躍するスウェーデン代表FWヘンリク・ラーションを擁した当時のチームは、セルタ、シュトゥットガルト、リヴァプール、ボアヴィスタらを破ってUEFAカップの決勝に進出。若き日のジョゼ・モウリーニョ監督が率いたポルトとのファイナルでは、ラーションの2ゴールで2度のビハインドを追いつきながら、延長戦の末に力尽き、2-3と惜敗。タイトルには“あと一歩”が足りなかった。

 この経験を引き合いに出したロジャーズ監督は、「2003年にセルティックが決勝に進出した時、人々に忘れられない記憶を残した」と語っただけでなく、「あの時も、CL予選落ちの後だった」と話す。最後には力強く、「今大会も素晴らしい試合が続く偉大な大会になるだろう。心から楽しみにしている」と意気込んだ。

 セルティックがツルヴェナ・ズヴェズダのホームに乗り込むゲームは、日本時間で24日の28:00(25日の4:00)にキックオフ予定。セルティックに所属する日本代表FW前田大然とMF旗手怜央はELに登録されているが、DF稲村隼翔とFW山田新はメンバーから外れている。


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