Jリーグは25日、同日付で開催した理事会において、2026特別シーズン(2026年1月から同年6月に特別シーズンとして設定する期間)におけるJ3クラブライセンスの申請があったクラブに関する判定結果を審議した。

 現在JFL(日本フットボールリーグ)を戦うクラブのなかで、昨季より引き続きの申請があったクラブは7つ。
そのうち、ラインメール青森、いわてグルージャ盛岡、ヴィアティン三重、レイラック滋賀、ヴェルスパ大分の5クラブについては、J3クラブライセンスの交付が決まった。クリアソン新宿については、施設基準に課題があるものの、東京23区というホームタウンの特性を鑑み、上記の5クラブと同様に、J3クラブクラブライセンスの交付が決定している。一方で、Y.S.C.C.横浜については、継続審議とすることが明かされた。

 また、高知ユナイテッドSCは2025明治安田J3リーグを戦っているものの、同リーグ内のクラブで唯一、FIB(クラブライセンス交付第一審機関)によりJ2クラブライセンス不交付と判断されたため、今回の審査(J3クラブライセンス)の対象となっている。高知についても、J3クラブクラブライセンスの交付が決定。2025明治安田J3リーグを残留圏内で終えれば、無条件に来季もJリーグに身を置いて戦うこととなる。

 一方で、今季より新たに申請を実施したクラブがアトレチコ鈴鹿。元日本代表FW三浦知良が所属するクラブとしても知られる鈴鹿は、今回初めてJ3クラブライセンスの申請を提出した形となったが、YS横浜と同様に、継続審議されることが明かされている。

 今回、J3クラブクラブライセンスが交付された7クラブのうち、既にJ3に入会済みの高知を除く6クラブについては、10月の理事会にてJリーグ入会が審議される。継続審議となったYS横浜、鈴鹿についても、10月の理事会にてJ3クラブライセンスについての審議が継続される。

 なお、Jリーグ入会を最終承認されるためには、JFL最終節終了時点でJ3入会審査項目も満たす必要がある。リーグ戦における成績上の条件としては、2025シーズンのJFLを首位で終えた場合は、自動入会(J3昇格)が決まり、2位で終えた場合は、J3・JFL入れ替え戦に勝利する必要がある。
JFL第22節終了時点で首位に立っているのは、J3クラブライセンスを申請していないHonda FC。滋賀は同クラブと勝ち点で並びながら、得失点差で2位につけている状況。3位の青森は両クラブと勝ち点差「2」の3位につけており、大分は首位と勝ち点差「6」の5位という状況だ。

 J3入会審査項目は下記の通り。

■J3入会審査項目
※Jリーグ規約 第17条第3項より抜粋
・入会直前年度のJFLのリーグ戦におけるホームゲームにおいて、1試合平均入場者数が2,000人に到達し、かつ年間入場料収入が1,000万円に到達していること。なお、入場者数の算定は「2024明治安田J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項」第39条第3項および第4項に基づいて行う
・短期的に資金難に陥る可能性が極めて低いとJリーグが評価できる状態にあること
・入会直前年度のJFLのリーグ戦における最終順位が2位以内であること
・入会直前年度のJFLのリーグ戦における最終順位が2位のクラブについては、第20条の2に定めるJ3・JFL入れ替え戦に勝利すること
編集部おすすめ