バルセロナに所属するスペイン人DFエリック・ガルシアが、バルセロナのクラブ公式チャンネルを通して、現在の充実ぶりを明かした。

 現在24歳のE・ガルシアは、バルセロナのカンテラ(育成組織)である“ラ・マシア”育ちながら、若くしてイングランドへ渡り、マンチェスター・シティでデビューを飾った。
2021年夏にバルセロナ帰還を果たすと、加入直後は本職のセンターバックで主力に君臨したものの、時間の経過とともに出番が減少し、2023-24シーズンはジローナへレンタル移籍。それでも、主力の一人としてジローナの大躍進に貢献すると、昨年夏の復帰以降はハンジ・フリック監督の下で一定の出場機会を確保。今季はここまで行われたラ・リーガで全5試合に先発出場しており、右サイドバックとセンターバックの双で存在感を放っている。

 だが、E・ガルシアは「僕のベストはまだこれからだと思う」とさらなる進化への意欲を口にする。「確かに今季ここまでの試合では、多くの出場時間をもらえていて、楽しめている状態だよ。これは続けていくべきだね」とした上で、「結局のところ、最も大事なことはチームが好調なことであり、僕らが勝ち続けることなんだ。まだシーズンは始まったばかりなのだから、年間を通して、僕らが同じような調子でいられることを願っているよ」と、今後への展望を口にした。

 バルセロナにとって今シーズンは、7年ぶりとなるラ・リーガの2連覇だけでなく、11年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)制覇も目指す戦いとなる。バルセロナは18日にはCL・リーグフェーズ第1節でニューカッスルを2-1で破っており、10月1日には第2節で昨年王者のパリ・サンジェルマン(PSG)をホームに迎える。E・ガルシアは「もちろん楽しみだね。なぜなら、昨季の僕らは、CLタイトルをあと一歩のところで逃した。もし、準決勝でインテルに勝つことができたならば、決勝はPSGとの試合だったのだからね」と語っただけでなく、「あくまで僕個人の意見だが、最高のサッカーをする2チームの対戦だった」と持論を明かし、「当時から楽しみにしていたからこそ、今回もワクワクしているね」と“決戦”へ意気込んだ。


 同時に、「バルサにいたら当然のことだとは思うけれども、狙うことのできるタイトルはすべて勝ち獲らなければならない。昨季はそこに限りなく近付いた。去年のような実績を繰り返せることを願っている」とE・ガルシア。特に、昨季は“獲り損ねた”タイトルへの意欲は十分で、「CLで勝てれば最高だね」と話した。

 また、E・ガルシアは昨季より指揮を執るハンジ・フリック監督への信頼も強調。「彼の存在は非常に重要だね。僕に大きな信頼を寄せてくれたし、多くのポジションでプレーさせてくれて、自信を与えてくれた。一人の選手として、それは非常に大事なことなんだ」としたE・ガルシアは、フリック監督の志向するスタイルにも言及。「現代的なサッカーだね。時にはリスクを背負わなければならないが、それが僕らのプレースタイルなんだ。うまく戦えれば、ほとんどのケースで相手をオフサイドにすることができるし、それは僕らにとってポジティブな要素だ。攻撃面では、非常に魅力的なスタイルだね」と述べた。


 フリック監督体制下では、本職のセンターバックに加え、右サイドバックでプレーする機会も多く、時には中盤の底で“ピボーテ”の役割を担うこともある。E・ガルシアは「昔からセンターバックでプレーしていた。けれども、このチームの右サイドバックも非常に楽しいよ」としつつ、「僕は監督の望むポジションでチームの助けになりたいんだ。もちろん、試合によっても、スタメンなのか、途中出場なのかにもよっても変化するだろう。ただ、僕はどのポジションでプレーする準備をしているし、できる限りの中で、チームの助けになりたい」と話した。


【ハイライト動画】バルサ、前節はヘタフェを3発粉砕



編集部おすすめ