現在27歳のキエーザはフィオレンティーナの下部組織出身で、2016年8月にトップチームデビュー。2019-20シーズンには公式戦37試合出場11ゴール6アシストを記録し、2020年10月にユヴェントスへとレンタル移籍した。1年目から攻撃陣を牽引する輝きを放ち、加入約2年後に完全移籍へ移行。度重なる負傷に悩まされていたものの、昨シーズンは公式戦37試合出場10ゴール2アシストをマークした。しかし、リヴァプールに加入した昨季は公式戦14試合出場2ゴール1アシストの活躍にとどまった。
今夏の移籍市場では退団が噂されながら、最終的にリヴァプールへと残留したキエーザ。イングランドの地でプレータイムを失っていた同選手だったが、今季はここまで公式戦5試合の出場で1ゴール2アシストと本来の輝きを取り戻しつつある。
23日に行われたカラバオ・カップ3回戦のサウサンプトン戦で2アシストを記録したキエーザは、「昨シーズンは本当に難しかった。でも、監督が自分に求めていたレベルに達していなかったと思う。監督の選択は理解していた」と当時を回想。一方で、「今年は違う。身体的にも精神的にもずっと良い状態にある。
また、「今はとても幸せだ。これからもハードワークを続けて、さらにチャンスを得たいと思う」とコメント。「リヴァプールは間違いなく世界のトップ3に入るクラブだ。だから、当然一流選手を獲得するし、競争は激しい」と述べつつ、「もし競争を望まないなら、他のチームに行けばいい。でも自分は競争を望んでいる。ここでプレーしたいし、最終的には競争が自分をより良い選手にしてくれると思う。監督は最初の4試合でチャンスを与えてくれたし、自分はチームを助けられることを示せたと思う」と見解を語っている。
さらに、「昨年からずっとサポーターに何かを返さなければならないと感じていた。毎試合、彼らが与えてくれるサポートは本当に素晴らしい。あのチャントも大好きだ」と胸の内を告白。「僕はもっと彼らに応えなければならない」と今後に向けた決意を示した。