北海道コンサドーレ札幌は26日、MF深井一希が2025シーズンをもって現役を引退することを発表した。

 深井は1995年3月11日生まれの現在30歳。
札幌の育成組織出身で、U-12、U-15、U-18と順調に各カテゴリーを踏破し、2013年にトップチーム昇格を果たした。以降は、札幌一筋の“ワン・クラブ・マン”として君臨し、公式戦通算228試合に出場して13ゴールを挙げた。

 一方で、キャリアを通してひざのケガに悩まされ続け、ルーキーイヤーの2013年11月に左ひざ前十字じん帯断裂の重傷に見舞われて以降、右ひざを3度、左ひざを2度手術。直近では2023年11月に右ひざ前十字じん帯損傷、右ひざ内側半月板損傷、右ひざ軟骨損傷と診断され、約1年間の離脱に見舞われた。それでも、昨年9月に行われたJリーグYBCルヴァンカップ・準々決勝第2戦の横浜F・マリノス戦で戦線に復帰。2025明治安田J2リーグでは、ここまで2試合の出場にとどまっていた。

 現役引退に際し、深井は札幌を通してコメントを発表。現役引退の理由を明かすと同時に、セカンドキャリアへの展望も言葉にした。

「今シーズンをもって現役生活を終える決断をしました。たくさんの大怪我を繰り返してきたサッカー選手生活でしたが、本当に多くの皆さんに支えて頂き、なんとかここまで続けてくることができました」

「北海道コンサドーレ札幌のサポーターの皆さんは、僕が怪我をするたびに信じて待ってくださり、戻ってきた時には大歓声で迎えていただき、本当に僕の力になっていました。どれだけ苦しい状況でも乗り越えられたのは、間違いなく皆さんのおかげです。心の底から感謝しています」

「引退を決断した理由は、日々の膝の痛みがすでに限界を超え、耐えきれなくなってしまったこと。
そして同時に、指導者として早く成長し、上を目指したいという強い気持ちが芽生えたことです」

「小学校4年生からこのクラブにお世話になり、22年になります。これまでの人生の半分以上をこのクラブと共に歩んできて、さまざまな経験をさせていただき、たくさんのことを学ばせてもらいました。それは僕にとってかけがえのない大きな財産です。これからは北海道コンサドーレ札幌からいただいた大きな愛情を恩返ししていけるよう、頑張っていきたいと思います」

「サッカーを通じて出会えたすべての方々に感謝しています。13年間、本当にありがとうございました」


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