セルティックを率いるブレンダン・ロジャーズ監督が、日本代表FW前田大然の復活に期待を寄せている。26日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。


 現在27歳の前田は松本山雅FCやマリティモ(ポルトガル)、横浜F・マリノスなどを経て、2022年1月からセルティックに加入した。2024-25シーズンは公式戦で33ゴールを挙げる活躍を披露し、選手投票、リーグ、クラブの年間MVPを総なめにした。

 そんな前田は今夏の移籍市場でステップアップを望んでいたものの、セルティックの補強事情で実現しなかったことで残留すると、今季はここまで公式戦10試合出場で2ゴール2アシストを記録するにとどまっている。さらに、24日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第1節のツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)戦では先発出場したものの、ハーフタイムに交代となるなど、移籍が実現しなかったことが同選手のパフォーマンスに影響を与えていることが指摘されている。

 そうした前田の状態について聞かれたロジャーズ監督は「彼はこのクラブのためにすべてを捧げてきた男だ。『これは不公平だ』という考えに囚われないことが非常に重要だ。なぜなら、それは非常に危険な領域であり、そこから立ち直るのは難しいからだ」と語りながら、軽い足首のケガから回復したことで同選手が最高の状態を取り戻すことに自信を持っていることを明かした。

「前を向いて、チームメイト、家族、サポーターのために頑張らなければならない。そうすれば、やがて自信を取り戻し、本来の自分に戻ることができる。電球のように、スイッチを入れたり切ったりするわけではない。この試合は感情も大きく関わってくるため、選手にとって難しい局面を迎えることもある」

「彼は素晴らしい人間だ。フィールドにすべてを捧げ、これからも全力を尽くしてくれるだろう。
彼はこのクラブにとって素晴らしい選手であり、今後数週間でそのレベルに戻ると確信している」
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