レアル・マドリードを率いるシャビ・アロンソ監督が、アトレティコ・マドリードとの大一番に向けて意気込みを示した。26日、スペイン紙『マルカ』が伝えた。


 ラ・リーガ開幕6連勝で首位に立つレアル・マドリードだが、今夏から就任したシャビ・アロンソ監督は「どの試合も勝つのは難しい。まだ、6試合しか勝っていない」と冷静。「全勝こそしているが、いくつかの試合は苦戦した。ピッチに立つだけで、エンブレムだけで勝てるわけではない。安定したパフォーマンスを発揮しなければならない。どの試合でも気を抜くことはできない」と語り、レアル・マドリードやバルセロナといえども、“勝ち点「100」”到達は容易ではないとした。

 2強の対抗馬となるアトレティコ・マドリードは2勝3分1敗と出遅れたが、シャビ・アロンソ監督は「順位表は意味をなさない。試合は厳しいものになるだろう」と警戒する。「アトレティコは進化を続けており、今年はインテリジェンスな変更を加えた。シーズン序盤だが、彼らは今季全てを狙うだろう。感情面だけでなく、戦術的にも身体的にも要求が厳しい。エネルギーに満ちたチームだ。
我々はハイテンポな展開に備えねばならない。日々のトレーニングは順調で、それが助けになる」とライバルをリスペクトしている。

 シャビ・アロンソ監督はレヴァークーゼン時代にチャンピオンズリーグでアトレティコ・マドリードと2度敵地『メトロポリターノ』で対戦しているが、ディエゴ・シメオネ監督率いるチームに1分1敗と勝つことができていない。それでも、「レアル・マドリードとしてメトロポリターノに行くのは確かに違う。ライバル関係があるからね。素晴らしいことだし、明日もそれを楽しめればいいと思う」と語り、まずはダービーマッチの雰囲気を楽しむことが重要だと説いた。

「素晴らしい、プレーしたいと思う類の雰囲気だ。ダービーは常に特別だ。試合前の数日間、コミュニティ全体にその空気が漂っているのを感じる。明日、何が懸かっているかを知れば、さらにモチベーションが高まる。明日は圧倒的な雰囲気になるだろう」

 15年間ライバルを指揮する敵将と自らを比べ、「シメオネ監督がアトレティコで成し遂げてきたことは非常に重要だ。私はまだ始まったばかり。
一歩一歩着実に、目指すことを実行していきたい。良いスタートを切れたが、まだ長い道のりが残っている」とシャビ・アロンソ監督は決意を示した。新生レアル・マドリードの試金石となるラ・リーガ第7節は、日本時間27日の23時15分からキックオフを予定している。
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