ラ・リーガ第7節が27日に行われ、アトレティコ・マドリードレアル・マドリードが対戦した。

 ホームのアトレティコ・マドリードは、開幕から3試合にわたって未勝利が続いたが、前節ではラージョ・バジェカーノに逆転勝利を収めるなど持ち直してきた。
この一戦を制し、一気に勢いをつけたいところだ。対するレアル・マドリードは、ここまでリーグ戦6試合すべてに勝利しており、王座奪還へ絶好調を維持している。今回はどちらに軍配が上がるのか。今季最初の“マドリード・ダービー”が、アトレティコ・マドリードの本拠地『リヤド・エア・メトロポリターノ』で幕を開けた。

 立ち上がりはアトレティコ・マドリードがサポーターからの声援を背に受けながら、優位に立って試合を運んでいく。スコアが動いたのは14分。アトレティコ・マドリードの敵陣からのFKから、右サイドでボールを持ったジュリアーノ・シメオネがクロスを送る。これをロビン・ル・ノルマンがヘディングでゴールに叩き込み、アトレティコ・マドリードが先制点を奪った。

 アトレティコ・マドリードは、先制後も試合の主導権を握り続ける。しかし、またしてもキリアン・エンバペが決めた。25分、アルダ・ギュレルが右サイドから鋭いスルーパスを送ると、エンバペがボックス内へと抜け出す。最後は右足でゴール左に突き刺し、レアル・マドリードが追いついた。


 さらに36分、ヴィニシウス・ジュニオールが左サイドからドリブルを仕掛けてボックスに侵入。相手選手のマークを引き付けてからマイナスに折り返し、ギュレルが左足でゴールに流し込んだ。

 しかし、アトレティコ・マドリードも黙ってはいない。右CKからキッカーのフリアン・アルバレスが蹴ったボールをクレマン・ラングレが押し込んだ。しかし、OFR(オンフィールドレビュー)の末にラングレにハンドがあったとして得点は取り消されてしまう。

 それでもアトレティコ・マドリードは前半アディショナルタイム3分、コケが左サイドからクロスを上げ、アレクサンダー・セルロートがヘディングでゴール左に決めた。前半は、このまま2-2で終えた。

 後半に入ってすぐの49分、アルバレスのクロスをクリアしようとしたギュレルの足がニコ・ゴンサレスの顔に直撃し、PKを獲得。これをアルバレスが沈め、アトレティコ・マドリードが一歩前に出た。

 その後も、アトレティコ・マドリードは追加点を奪おうとゴールに迫り続ける。すると63分、アルバレスがボックス左前でのFKから直接ゴールのニアサイドに決め、リードは2点とする。

 2点を追うレアル・マドリードは攻勢を仕掛けたものの、得点にはつながらない。
すると後半アディショナルタイム3分にアントワーヌ・グリーズマンがダメ押しのゴールを奪い、試合はこのままタイムアップ。アトレティコ・マドリードが5-2で“マドリード・ダービー”を制した。

 アトレティコ・マドリードは次節、30日のチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節でフランクフルト(ドイツ)戦に臨み、10月5日の第8節でセルタと対戦。レアル・マドリードは、30日のCL・リーグフェーズ第2節でカイラト(カザフスタン)戦のあと、10月4日の第8節でビジャレアルと対戦する。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 5-2 レアル・マドリード

【得点者】
1-0 14分 ロビン・ル・ノルマン(アトレティコ・マドリード)
1-1 25分 キリアン・エンバペ(レアル・マドリード)
1-2 36分 アルダ・ギュレル(レアル・マドリード)
2-2 45+3分 アレクサンダー・セルロート(アトレティコ・マドリード)
3-2 51分 フリアン・アルバレス(PK/アトレティコ・マドリード)
4-2 63分 フリアン・アルバレス(アトレティコ・マドリード)
5-2 90+3分 アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)


【ハイライト動画】アトレティコが“マドリード・ダービー”を制す!


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