ホームのチェルシーは、今季ここまで2勝2分け1敗で6位。
2列目の左サイドで先発した三笘。チェルシーはGKロベルト・サンチェス、DFマルク・ククレジャ、MFモイセス・カイセド、FWジョアン・ペドロが古巣対決に。立ち上がりから押し込むチェルシーは10分、ボックス手前でFKを獲得するとずらしたボールをリース・ジェームズがゴール右隅を狙うが、GKバルト・フェルブルッヘンが反応してなんとかセーブする。
しかし、先に点を奪ったのはホームのチェルシー。24分、右サイドを仕掛けるとボックス右へのスルーパスに抜け出したR・ジェームズがクロス。ディフレクトしたボールが浮き球となると、最後はエンソ・フェルナンデスがヘディングで合わせてチェルシーが先制に成功した。
押し込まれていた中で先制を許したブライトンだったが、右サイドのヤンクバ・ミンテを中心にチェルシーゴールに何度となく襲いかかるが、フィニッシュワークの精度を欠いてしまう。三笘もボールを受けるシーンはいくつかあるものの、ドリブルではなくパスを選択するシーンが多く、左サイドはR・ジェームズに押し込まれて守備対応に追われるシーンが増えていく。
チェルシーが1点をリードして迎えた後半は立ち上がりからブライトンが積極的に前に出ていくプレーを出していく。しかし47分、チェルシーが攻め込んだ中、ルーズボールを三笘とR・ジェームズが競り合うと両者倒れ込むことに。三笘はすぐに立ち上がったが、R・ジェームズは着地の際に右足を痛めた様子。ただ、問題なくプレーを続行することとなった。するとプレー再会直後にブライトンがビッグチャンス。三笘が激しいプレスをかけてアンドレイ・サントスからボールを奪う。ルーズボールに反応したディエゴ・ゴメスに対してトレヴォ・チャロバーが背後から接触。プレーは流されたものの、VARが介入し主審のサイモン・フーパー氏がオンフィールド・レビュー。判定が変わり、DOGSOによりチャロバーが一発退場となった。
エンツォ・マレスカ監督はすぐに動き、アンドレイ・サントスに代えてジョシュ・アチャンポンを投入。ブライトンは数的優位となった中、ボックス手前で得たFKをディエゴ・ゴメスが直接狙うも枠を越えていく。数的優位に立ったブライトンは早い出足でボールを奪い、ショートカウンターを仕掛ける構図に。
ブライトンは67分に2枚替え。三笘、カルロス・バレバを下げてダニー・ウェルベック、ブラヤン・グルダを投入。三笘は最後に決定機を迎えかけた中で、今季最も早い交代となってしまった。ブライトンは押し込み続ける中で73分には交代で入ったウェルベックがボックス内で抜け出しシュート。わずかに枠を外れたが、ゴールを予感させるシーンが増えて行く。すると77分にブライトンの攻撃が結実。三笘の代わりに左サイドに入ったミンテが縦に仕掛けてボックス左から高速クロス。これをウェルベックがヘディングで合わせ、ブライトンが同点に追いついた。
追いついたブライトンは逆転を目指し前に出ていく。85分にはディエゴ・ゴメス、ジョルジニオ・リュテールを下げて、マキシム・デ・カイペルとステファノス・ツィマスを投入する。すると88分、マロ・グストのあげた足がボックス内でミンテの頭部に接触。
アディショナルタイムは11分と長い時間取られることとなった中、ブライトンがアディショナルタイム2分に逆転。ショートコーナーの流れから左サイドからヤシン・アヤリがクロスを入れると、ファーサイドで待っていたマッツ・ウィーファーが頭で折り返し、最後はデ・カイペルがヘッド。これがネットを揺らし、ブライトンが土壇場で逆転に成功する。さらにアディショナルタイム10分にはショートカウンターからウェルベックがダメ押しとなる2点目を決めてブライトンが1ー3でチェルシーをアウェイで下し、今季2勝目を挙げた。敗れたチェルシーは、退場者が大きな影響を与え、前節に続いて連敗となってしまった。
【スコア】
チェルシー 1ー3 ブライトン
【得点者】
1ー0 24分 エンソ・フェルナンデス(チェルシー)
1ー1 77分 ダニー・ウェルベック(ブライトン)
1ー2 90+2分 マキシム・デ・カイペル(ブライトン)
1ー3 90+10分 ダニー・ウェルベック(ブライトン)