9シーズンぶりにプレミアリーグで戦うサンダーランドが、第6節でノッティンガム・フォレストを破り、暫定4位に位置している。イギリスメディア『BBC』が伝えた。


 昨季のチャンピオンシップ(2部)で昇格プレーオフを制して2016-17シーズン以来のトップリーグを戦うサンダーランドは、今夏の移籍市場でおよそ1億4000万ポンド(約280億円)を費やす大型補強を行い、総勢14人の新戦力を獲得。スイス代表MFグラニト・ジャカやコートジボワール代表FWシモン・アディングラらが加わり“プレミア仕様”となったチームは、ここまで3勝2分1敗の好スタートを切っている。

 データサイト『Opta』によると、サンダーランドが1部リーグで3勝2分1敗のスタートを飾ったのは、1967-68シーズン以来、実に58年ぶりの出来事となる(※当時は勝利で2ポイント制だった)。また、最後に昇格組が開幕6試合で勝ち点「11」を稼いだのは、2012-13シーズンのウェストハムまで遡る。

 まだ、アーセナルらが今節を終えていないが、サンダーランドはトッテナム・ホットスパーと勝ち点で並んで暫定4位に位置。『BBC』によると、“ブラックキャッツ”が5試合以上を終えた時点でトップ4入りを果たすのは、2001年3月30日以来となる。

 サンダーランドを率いるレジス・ル・ブリ監督は、ノッティンガム・フォレスト戦後『BBC』の『マッチ・オブ・ザ・デイ』のインタビューに応じ、「勝利は喜ばしい。アウェーでの試合は容易な挑戦ではなかったし、リーグ戦では初のアウェー勝利だ。我々は懸命に戦ったのだから、サポーター、チーム、そして選手のために本当に誇りに思う」と語った。

「あのようなチーム相手には、オープンな守備陣形に頼っていると確実にやられる。我々のゲームプランでは明確だった。ボール保持時にはもっと余裕を持てる、あるいはもう少し自信を持てると思っていた。
それが来週改善すべき点の一つだ」

「(チームが守備に追われたことについて)相手には多くの脅威がある。ボール扱いが非常に優れており、交代選手でさらに3人、4人、あるいは5人の攻撃手を投入してきた。予想外の展開ではなかった。我々は堅守を貫いた。連携は完璧で、皆が懸命に働き、良いGKが最後尾に構えている」

 ノッティンガム・フォレスト戦でファインセーブを連発したGKロビン・レフスは「なんて夜だ。僕たちはメンタリティを示し、ピッチで全てを捧げられることを証明した。このメンタリティがあれば、多くのことを成し遂げられると思う」とサンダーランドの実力に自信を示した。

「正直言って、あと1時間プレーしても相手は得点できないと感じていた。ペナルティエリアに何度もボールが飛び込んできたが、選手たちは一つ一つボールに食らいつき、見事な働きを見せた。チームとしてのスタート、そして僕個人のスタートにも非常に満足している。チームに貢献できて嬉しい」

「このクラブが偉大な歴史を持つことは知っていた。移籍前に、ホームゲームではファンが本当に素晴らしいと聞いていたが、アウェイでも大きなサポートを見せてくれると。
今夜の勝利は彼らの後押しがあったからだ。まだ道のりは長い。数試合を戦ったに過ぎないが、良い瞬間は一つ一つ祝い、次の試合へ進まなければならない」

 サンダーランドの次節は10月4日に行われ、悩める名門マンチェスター・ユナイテッドと敵地で対戦する。


【ハイライト】ノッティンガム・フォレストvsサンダーランド

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