ラ・リーガ第7節が28日に行われ、バルセロナとレアル・ソシエダが対戦した。

 ここまで6試合を消化したリーグ戦で1勝2分3敗を記録し、勝ち点「5」の17位につけるレアル・ソシエダ。
開幕から未勝利が続いていた同クラブだったが、前節にマジョルカを1-0で下して今季初白星を掴み取った。対するは昨季のラ・リーガ王者であるバルセロナ。こちらは現時点で5勝1分の2位と無敗を維持しており、今節勝利を収めれば首位に浮上するチャンスが訪れた。

 レアル・ソシエダに所属する久保建英がサブスタートとなった一戦は、立ち上がりの10分にバルセロナがチャンスを作り出す。右サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたルーニー・バルドグジがグラウンダーのクロスを選択。ニアでフレンキー・デ・ヨングがフリックし、ボックス正面にポジションを取ったマーカス・ラッシュフォードがシュートを放つが、GKアレックス・レミロに防がれた。

 そんななか、31分にレアル・ソシエダがスコアを動かす。右サイドからゴンサロ・ゲデスがアーリークロスを入れ、ファーで待つミケル・オヤルサバルがボールをコントロール。バックパスを受けたアンデル・バレネチェアがマーカーを縦に振り切ると、左ポケットから左足で折り返しを送る。最後は飛び込んできたアルバロ・オドリオソラが合わせ、アウェイチームが先制に成功した。

 先行を許したバルセロナも39分に決定機を演出。敵陣中央からデ・ヨングが右サイドに展開し、走り込んできたジュール・クンデがダイレクトでクロスを送る。
ボールはゴール前のイゴール・スベルディアに当たって枠に向かうが、抜群の反応を見せたGKレミロが味方のオウンゴールを回避。こぼれ球をペドリが詰めたものの、今度はスベルディアが体を張ってブロックした。

 それでも43分、ホームチームがゲームを振り出しに戻す。右サイドでコーナーキックを得ると、ラッシュフォードが右足でインスイングのクロスを供給。ニアに送られたボールに両チームの選手が複数飛び込むが、クンデが打点の高いヘディングで合わせる。シュートはゴールに吸い込まれ、バルセロナが同点弾を挙げた。

 57分からはゲデスに代わって久保が登場。対するバルセロナも同タイミングで負傷明けのラミン・ヤマルをピッチに投入した。すると、直後の59分に“神童”が違いを見せつける。相手陣内でパスをカットしたダニ・オルモが右に散らし、ヤマルが対峙するセルヒオ・ゴメスを縦に突破。右足で入れたボールをロベルト・レヴァンドフスキが頭で叩き込み、バルセロナが逆転した。

 72分には結果的にオフサイドとなったものの、久保が放ったシュートが右ポストに直撃。
同じくオフサイド判定とはなったが、バルセロナも74分にヤマルがネットを揺らすなど、互いがゴールまであと一歩と迫っていく。さらに84分、左サイドを駆け上がるオヤルサバルがマイナスに折り返し、待ち受ける久保がカットインから左足を一振り。だが、惜しくもシュートはクロスバーに嫌われてしまう。その直後にはレヴァンドフスキにも決定機が訪れたが、こちらもシュートはクロスバーに弾かれた。

 結局、そのまま試合は2-1で終了。勝利したバルセロナがリーグ戦4連勝を飾り、首位に浮上した。次節、バルセロナはチャンピオンズリーグを挟み、5日にアウェイでセビージャと対戦。レアル・ソシエダは同日にホームでラージョ・バジェカーノと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 2-1 レアル・ソシエダ

【得点者】
0-1 31分 アルバロ・オドリオソラ(レアル・ソシエダ)
1-1 43分 ジュール・クンデ(バルセロナ)
2-1 59分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)
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