日本代表GK鈴木彩艶が所属するパルマ・カルチョが今シーズンのリーグ戦初白星を飾った。

 セリエA第5節が現地時間29日に行われ、パルマ・カルチョは本拠地『エンニオ・タルディーニ』にトリノを迎えた。
アーセナルのミケル・アルテタ監督の下でアシスタントコーチを務めていたカルロス・クエスタ氏を指揮官に迎えた今シーズンは、開幕から4試合を消化し2分2敗。鈴木は待望の初勝利を目指す一戦でもスタメンに名を連ね、5試合連続での先発出場となった。

 試合の均衡が破れたのは36分。5分前のパルマ・カルチョのFKのシーンに遡ってVARのオンフィールドレビューが行われると、トリノのDFアルディアン・イスマイリのハンドが認められ、主審はPKを宣告する。これをマテオ・ペレグリーノが冷静に沈めてパルマ・カルチョが先制に成功した。

 トリノの反撃は50分。シリル・ウンゴニエがボックス手前中央から右足を振り抜くと、強烈なミドルシュートはGK鈴木が懸命に伸ばした手に触れることなくゴール左隅に突き刺さった。58分にはチェーザレ・カサデイの鋭いシュートが枠を捉えたが、ここは鈴木が鋭い反応を見せて弾き出す。

 すると72分、右からのCKに合わせたペレグリーノのヘディングシュートがネットを揺らしてパルマ・カルチョが勝ち越しに成功。試合は2-1で終了し、開幕から5試合目にして待望の初白星を手にした。

 試合後、現地メディア『パルマ・ライブ』は選手個々の採点を発表。フル出場した鈴木は10点満点中「6.5点」という評価で、パフォーマンスについては「主審がオフサイドを宣告する前にシメオネに対して奇跡的なセーブを見せた。
その後もエリア外からのシュートを注意深く正確に防いだ。ウンゴニエのパワフルでポストをかすめたシュートはどうすることもできなかった」と総括されている。

 次節は10月4日に行われ、パルマ・カルチョはホームでレッチェと対戦する。
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