昨シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)王者であるパリ・サンジェルマン(PSG)は10月1日、CL・リーグフェーズ第2節でバルセロナのホームに乗り込む。だが、同試合を前にしたPSGのチーム状態は、良好とは言えなさそうだ。


 今季のPSGはUEFAスーパーカップからシーズンがスタート。同試合でPK戦の末にトッテナム・ホットスパーを破ると、5連覇を目指すリーグ・アンで4連勝を飾った後、CL・リーグフェーズ第1節ではアタランタに4-0と大勝したものの、9月22日に行われたリーグ・アン第5節ではマルセイユとの“ル・クラスィク”を0-1で落とし、今季初黒星を喫した。27日にはリーグ・アン第6節でオセールを2-0で破っており、再び勢いに乗るため、バルセロナとの“決戦”では是が非でも白星を掴みたい

 だが、同試合を前に、PSGでは負傷者が続出。2025年のバロンドールにも輝いたフランス代表FWウスマン・デンベレは、ハムストリングの負傷により、8月30日に行われたリーグ・アン第3節トゥールーズ戦(○6-3)を最後に公式戦のピッチから姿を消している。加えて、同代表FWデジレ・ドゥエも、ふくらはぎのケガによって、デンベレと同様にトゥールーズ戦以降は公式戦に出場できていない。ジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリアは、リーグ・アン前節のオセール戦でハーフタイムに途中交代していたが、フランスメディア『レキップ』によると、太ももの負傷に見舞われたための交代だった。

 つまり、PSG自慢の3トップは現在全員が負傷中。PSGが9月30日に発表したバルセロナ戦の遠征メンバー20名にも、デンベレ、ドゥエ、クヴァラツヘリアの名前はなく、バルセロナ戦の欠場が確定した。

 さらに、腕章を巻くブラジル代表DFマルキーニョスも打撲により戦線を離脱中。リーグ・アン前節のオセール戦は欠場していたものの、バルセロナ戦には間に合わず、3トップと同様に今回のメンバーから外れている。

 既に主力4名の欠場が確定している状況だが、遠征メンバーに含まれている選手の中にも、状態が不透明な面々がいる。1人目はポルトガル代表MFジョアン・ネヴェスで、ハムストリングの負傷により、リーグ・アンの直近2試合を欠場している。
2人目は同MFヴィティーニャで、リーグ・アン前節のオセール戦で前半途中に負傷交代を強いられていた。3人目はスペイン代表MFファビアン・ルイスで、打撲のためにオセール戦を欠場していた。

 3トップだけでなく、3枚の中盤も状態が不透明だが、『レキップ』や同メディア『ル・パリジャン』によると、“全滅”の可能性は低いという。バルセロナ戦の前日練習では、ファビアンは全メニューを消化しており、J・ネヴェスもラスト15分間のセッションを除いてトレーニングに合流。一方で、ヴィティーニャはウォーミングアップのみの参加にとどめていたことが伝えられた。

 なお、『ル・パリジャン』はバルセロナ戦で3トップを構成するのは、フランス代表FWブラッドリー・バルコラ、U-20同代表FWセニー・マユル、韓国代表FWイ・ガンインと予想。センターフォワードには、マユルではなく、ポルトガル代表FWゴンサロ・ラモスが入る可能性もある。中盤については、状態が不透明な前記の3選手が予想スタメンに含まれていたが、万が一の場合は、フランス代表MFウォーレン・ザイール・エメリが入るだろう。マルキーニョス不在のセンターバックは、ウクライナ代表DFイリア・ザバルニーとエクアドル代表DFウィリアム・パチョがコンビを組む。

 PSGがバルセロナのホーム『エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス』に乗り込むゲームは、日本時間で10月1日の28:00(10月2日の4:00)にキックオフ予定。“傷だらけ”のPSGは、敵地から勝ち点「3」を持ち帰ることはできるか。


【ハイライト動画】王者PSGは今季のCLで白星スタート



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