チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節が10月1日に行われ、バルセロナ(スペイン)とパリ・サンジェルマン(PSG/フランス)が対戦した。

 今大会の優勝候補が激突する。
ニューカッスル(イングランド)との初戦を2-1で制し、2014-15シーズン以来5度目の優勝に向け白星発進を飾ったバルセロナ。所属するラ・リーガで首位を走る同クラブは、今季の公式戦で未だ無敗と好調を維持している。対するは前回大会の王者であるPSG。こちらもCL初戦のアタランタ(イタリア)戦を4-0で勝利しており、負傷者続出のなかリーグ・アン首位を保ちながら今節を迎えた。

 試合は14分にバルセロナが最初の決定機を作り出す。最終ラインから細かくボールを繋いで前進し、ジュール・クンデがハーフウェイライン右のラミン・ヤマルにパス。前線をうかがいながら左足のアウトサイドでスルーパスを送ると、抜け出したフェラン・トーレスがペナルティエリア内に侵入する。トラップでGKをかわしてシュートを放ったが、コースに入ったイリア・ザバルニーにブロックされた。

 すると、19分にホームチームがスコアを動かす。中盤でボールを持ったファビアン・ルイスに対し、バルセロナの複数選手が囲い込むようにプレス。ヤマルのインターセプトからカウンターに転じると、敵陣中央のペドリを経由して左サイドのマーカス・ラッシュフォードへ展開する。ボックス左角からワンタッチで折り返し、最後はフェランが合わせて先制点をゲット。
バルセロナが幸先よく先行した。

 一方のPSGも38分にゲームを振り出しへと戻す。ゴールキックでプレーが再開され、自陣深くからテンポ良くビルドアップ。ヌーノ・メンデスがイブラヒム・エンバイェとのワンツーで左サイドを突破し、ドリブルでバイタルエリアへ切り込んでいく。複数のマーカーを引きつけつつ、ペナルティエリア正面のセニー・マユルにラストパス。19歳の若武者が冷静にネットを揺らして同点弾を挙げた。

 42分にはDFラインの背後に飛び出したブラッドリー・バルコラがビッグチャンスを迎えたものの、左足で狙ったシュートは枠外へ。タイスコアで試合はハーフタイムに突入していく。

 後半も一進一退の攻防が続き、64分にバルセロナがビッグチャンスを演出する。右サイドに張ったヤマルが再び左足のアウトサイドでスルーパスを送り、反応したフェランがポケットにスプリント。ダイレクトで入れたグラウンダーのクロスはクリアされたが、セカンドボールの先で待つダニ・オルモがボックス内で右足を振る。だが、完全フリーの状態で放ったシュートはゴールカバーに入ったアクラフ・ハキミに防がれてしまう。


 83分には途中出場のイ・ガンインがカットインから左足を振り抜き、強烈なシュートがポストに直撃。終盤に入るとPSGが主導権を握るが、バルセロナも粘り強い守備でピンチを凌ぎ続ける。そんななか、90分に右サイドを駆け上がるハキミがクロスを送り、ゴンサロ・ラモスが合わせて逆転弾をマーク。土壇場でPSGがリードを奪った。

 結局、そのまま試合は2-1で終了。PSGが勝利を収めた。次節は今月21日に行われ、バルセロナはホームでオリンピアコス(ギリシャ)と対戦。PSGはアウェイでレヴァークーゼン(ドイツ)と対戦する。

【スコア】
バルセロナ 1-2 パリ・サンジェルマン

【得点者】
1-0 19分 フェラン・トーレス(バルセロナ)
1-1 38分 セニー・マユル(パリ・サンジェルマン)
1-2 90分 ゴンサロ・ラモス(パリ・サンジェルマン)

【動画】バルサvsPSGのハイライト!



編集部おすすめ