日本代表の森保一監督が、10月14日に対戦するブラジル代表について言及した。

 2日、キリンチャレンジカップ2025のパラグアイ代表戦(10日)、ブラジル代表戦(14日)に臨む日本代表メンバー27名が発表。
9月のアメリカ遠征では、アメリカ代表、メキシコ代表相手にゴールを奪えずに終わった日本代表が10月はFIFAワールドカップ26に出場が決定しているパラグアイ、ブラジルの南米2カ国とホームで対戦する。

 森保監督はブラジル代表への印象を問われると、「FIFAランクで世界1位ではないですが、世界最強グループにいることは間違い無いと思います。南米予選でも順位を見ると一見苦しんでいるようですが、余裕を持ってワールドカップ出場を決めていると思います」と語り、十分に力がある国であると警戒した。

 南米予選では5位と苦戦したブラジル代表だが、レアル・マドリードをはじめ、これまでクラブチームで多くの成功を収めてきたカルロ・アンチェロッティ監督を招へいし、2014年の自国開催以来となるワールドカップ優勝に向けて準備を進めている。「アンチェロッティ監督になって、コアな選手を決める作業を今やっていると。色々な選手を試しながら、起用の仕方を変えながら、予選も戦ってチーム力を上げているところかなと思っています」と印象を語り、「南米予選を見ていてもチームがうまく噛み合っていなくても、個で局面を突破できる素晴らしい選手がいると思います。アンチェロッティ監督が世界のスーパースターをハードワークしてチームのために戦うというところは前職のレアル・マドリードやその前からやっていました。チームで戦うことを要求しながらチーム作りをしていると思うので、非常に手強いと思います」と、コメントした。

 日本代表はブラジル代表相手にこれまで勝利したことがなく、過去13回対戦し0勝2分け11敗の成績。最後に対戦したのは2022年6月6日とおよそ3年前で、善戦しながらも0ー1で敗れていた。今回の戦い方についても「まずは我々がやるべきことをぶつけていきますが、試合の流れ、力関係もあるので、状況に合わせてプレーの選択、戦術的な選択を変えていければ」と状況を見て判断するとし、「最初から守備的に戦うとか、ブラジルだから試しに攻撃的にやっていこうということはなく、自分たちが積み上げていく中で何をしなければいけないかということで、主体は自分たちで戦っていきたいと思っています」と、力試しをしながらも自分たちの目的を遂行していくと述べた。

 10日10日のパラグアイ代表戦は19:20キックオフ(予定)で、日本テレビ系にて全国生中継。
同14日のブラジル代表戦は19:30キックオフ(予定)で、テレビ朝日系列にて全国生中継&ABEMAにて生配信される。
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