2025明治安田J1リーグ第33節が4日に行われ、京都サンガF.C.川崎フロンターレが対戦した。

 首位鹿島アントラーズを勝ち点差「5」で追いかける3位京都が、7位川崎Fを『サンガスタジアム by KYOCERA』に迎えての一戦。
試合の均衡が破れたのは序盤の8分、アウェイの川崎Fが先制する。自陣左サイドからマルシーニョがロングボールを送り込み、収めた伊藤達哉はペナルティエリア左のエリソンに預ける。エリソンはシュートではなく折り返し、ボールは再び伊藤の足元へ。伊藤はボックス中央で冷静にボールをキープし、狙い澄ましたコントロールショットをゴール右下へ流し込んだ。

 11分に福岡慎平が負傷交代のアクシデントに見舞われた京都だが、38分に試合を振り出しに戻す。平戸太貴がペナルティエリア手前から浮き球を供給し、ペナルティエリア右のポケットに奥川雅也が入り込む。奥川が折り返すと、ゴール前で合わせた松田天馬のシュートはミートしなかったが、さらに奥で詰めていた須貝英大が押し込んだ。

 同点で折り返すと、後半は川崎Fがボールを持って押し込む時間が続く。61分、ペナルティエリア手前でフリーキックを獲得し、三浦颯太が左足で直接ゴール右上を狙ったが、相手GK太田岳志のファインセーブに阻まれた。74分にもゴールに近い位置からフリーキックを獲得し、今度は脇坂泰斗が壁の外から巻いてゴール右隅を狙ったが、枠をとらえられない。

 川崎Fは家長昭博やラザル・ロマニッチを投入して攻勢を強めるが、最後の部分で京都GK太田の牙城を崩すことはできない。すると88分、ロマニッチが不要な2枚目のイエローカードで退場。
残り時間を10人で戦うことになる。

 数的有利を得た京都。後半アディショナルタイム2分には原大智のお膳立てから長沢駿にビッグチャンスが訪れたが、ベテランストライカーは仕留めることができない。

 試合はこのまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。勝ち点「1」の積み上げにとどまった京都は、今節勝利した柏レイソル、敗れたヴィッセル神戸と勝ち点「60」で並んだが、5日にガンバ大阪戦を控える鹿島の結果次第で最大「7」ポイント差に広げられる可能性がある。

 次節、京都は19日に敵地で湘南ベルマーレと、川崎Fは18日にホームで清水エスパルスと対戦する。

【スコア】
京都サンガF.C. 1-1 川崎フロンターレ

【得点者】
0-1 8分 伊藤達哉(川崎F)
1-1 38分 須貝英大(京都)


【ゴール動画】京都vs川崎F



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