FIFAU-20ワールドカップチリ2025で快進撃を見せるU-20日本代表。船越優蔵監督がオンライン取材に応じ、話題の“FVS(フットボール・ビデオ・サポート)”について言及した。


 FVSとはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のダウングレード版の一つ。両チームの判定に対するリクエストを受けて主審が映像をチェックする仕組みだ。リクエスト権は2回まで(延長戦で+1回)となっている。日本はU-20チリ代表とのグループステージ第2戦、ノーファウルの判定に対して行ったリクエストが認められ、結果PK獲得に成功している。

 船越監督は「オープニングマッチ(U-20エジプト代表戦)では使わなかったのですが、今は各チームどんどん使ってくるので、(リクエスト権を)使わないで終わる試合はたぶんない。リクエストがどんどん増えると、試合の集中力は難しくなると思います」と言及。意図的にリクエストを発動し、相手にゲームの流れを明け渡さないという戦術も考えられる。「そうやられることは想定して、選手たちには話をしています。それに対する対策というのもしっかりとしている」と話した。

 3連勝でグループAを首位で通過した日本は、ラウンド16でグループC・D・Eの3位の国と対戦する。現状グループC3位のU-20スペイン代表との対戦が濃厚だ。船越監督は「コンディションをしっかりもう一回整えるということ。
相手チームの分析も大事ですけど、まず自分たち。我々はどんなチームなのか。もう一回見つめ直すというところが大事」と説く。「華麗なサッカーではないかもしれませんが、日本人の魂が宿ったようなプレー。そこはもう一回見直して、次の試合に挑みたいと思います」と意気込んだ。
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