セリエA第6節が5日に行われ、ユヴェントスとミランが対戦した。

 開幕3連勝を飾ったユヴェントスは直近2試合連続ドローと足踏みが続いているが、チャンピオンズリーグ(CL)含めた全公式戦で今シーズン無敗を維持。
一方、マッシミリアーノ・アッレグリ監督が帰還したミランはまさかの黒星発進となったが、その後は4連勝を飾って首位に立っている。イタリアサッカーを牽引し、スクデット奪還を目論む両チーム。「1」ポイント差で迎えた今シーズン最初の直接対決はどちらに軍配が上がるだろうか。

 セリエA屈指の名門同士による一戦は序盤から拮抗した展開が続く。互いにビルドアップで相手のプレスは回避できるものの、堅い守備を前になかなか決定機を作り出すことができない。ユヴェントスは28分、右サイド深い位置でボールを持ったフランシスコ・コンセイソンが一瞬の加速で相手DFを振り切りクロスを上げたが、味方はうまく合わせることができず。直後にはミランのアドリアン・ラビオが強烈なミドルシュートを放つも、枠を捉えることができなかった。

 32分、ミランはクリスティアン・プリシッチがルーズボールを収め、パスを受けたサンティアゴ・ヒメネスが独力でフィニッシュまで持ち込んだが、シュートはGK正面へ。その直後にはユヴェントスにチャンスが訪れたが、ボックス内でピエール・カルルのラストパスを受けたジョナサン・デイヴィッドは芝に足を取られてシュートを打つことができなかった。互いにゴールに迫りながらもネットは揺らせず、前半はスコアレスで終了した。

 48分、ユヴェントスはショートコーナーからコンセイソンが左足で柔らかいクロスを上げ、最後はフェデリコ・ガッティが至近距離からシュートを放ったが、体を投げ出したGKマイク・メニャンがスーパーセーブ。ピンチを凌いだミランは52分、ルカ・モドリッチのパスに反応したヒメネスが後方から倒されてPKを獲得。
しかし、プリシッチのキックは枠を外れてしまい、先制点の大きなチャンスを逃してしまう。

 その後は両チームとも攻撃的なカードを切りつつ、先制点を狙いに行く。73分、プリシッチがボックス左角付近から上げたクロスがファーサイドでフリーになっていたラファエル・レオンに渡るも、シュートは枠を捉えられず。対するユヴェントスは敵陣ゴール前に攻め込むシーンこそ作るが、GKメニャンを脅かすまでには至らない。

 試合はこのままスコアレスで終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。ユヴェントスはこれで公式戦5試合連続ドローとなり、ミランは首位の座から陥落した。次節は19日に行われ、ユヴェントスはアウェイでコモ、ミランはホームでフィオレンティーナと対戦する。

【スコア】
ユヴェントス 0-0 ミラン
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