ラ・リーガ第8節が5日に行われ、セルタとアトレティコ・マドリードが対戦した。

 ラ・リーガ3強の一角に数えられるアトレティコ・マドリードは今夏に大型補強を敢行。
開幕3戦未勝利とスタートダッシュに失敗したが、その後は立て直し、現在は公式戦3連勝中と波に乗っている。とりわけフリアン・アルバレスら攻撃陣が好調で、大勝したレアル・マドリードとのマドリード・ダービーに続いて直近で行われたチャンピオンズリーグ(CL)のフランクフルト戦でも5ゴールを挙げた。今節は下位に沈むセルタ相手にどのような戦いを見せるだろうか。

 開始早々の6分、アントワーヌ・グリーズマンが左足アウトサイドで絶妙なスルーパスを通し、パブロ・バリオスが相手DFラインの背後へ抜け出す。中央へのラストパスがカール・スターフェルトのオウンゴールを誘発し、アトレティコ・マドリードが先制に成功。35分にはセルタを押し込んだ状態でボールを回し、グリーズマンがボックス内左へ絶妙な浮き球パスを送ると、ダヴィド・ハンツコが強烈なシュートを放ったが、ここは相手GKの好セーブに阻まれた。

 決定機を逃したアトレティコ・マドリードは40分、クレマン・ラングレが不用意なミスから2枚目のイエローカードを提示されて退場処分に。数的優位となったセルタは圧力を強め、44分にはボルハ・イグレシアスがボックス手前中央からミドルシュートを放ったが、GKヤン・オブラクが片手で枠外へ弾き出した。前半はこのまま0-1で終了する。

 後半はセルタがやや押し気味に試合を進めるも、アトレティコ・マドリードはコンパクトなブロックを形成して決定機を作らせず。さらには数的不利ながらも効果的なカウンターを度々繰り出し、虎視眈々と追加点を狙う。しかし68分、セルタは敵陣内でルーズボールを拾ったところから素早く右サイドへ展開し、オスカル・ミンゲサがグラウダーのクロスを供給。
イグレシアスのシュートはGKオブラクが防ぐが、こぼれ球をアスパスが押し込み同点に追い付いた。

 終盤にかけてセルタは攻勢を強めるも、アトレティコ・マドリード守備陣は要所で体を張り、追加点を与えない。試合はこのまま1-1で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合う結果となった。次節、セルタは19日にレアル・ソシエダと、アトレティコ・マドリードは18日にオサスナといずれもホームで対戦する。

【スコア】
セルタ 1-1 アトレティコ・マドリード

【得点者】
0-1 6分 カール・スターフェルト(オウンゴール/アトレティコ・マドリード)
1-1 68分 イアゴ・アスパス(セルタ)
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