5日のラージョ・バジェカーノ戦に途中出場した、レアル・ソシエダに所属するMF久保建英のプレーぶりは、現地メディアで評価が分かれるものとなった。

 ラ・リーガ第8節が5日に行われ、レアル・ソシエダはラージョ・バジェカーノと対戦。
左足首の状態が懸念される久保建英はベンチスタートとなったなか、スコアレスで迎えた61分から途中出場。しかしながら、やはりケガを抱えてプレーしている影響か、攻撃で違いを見せられず。さらに84分、イニゴ・ペレス監督が率いるチームの代名詞となる、“雷”のように速く、鋭いカウンターを喰らって失点。このまま0-1で敗れ、リーグ戦直近5試合で4敗目となった。

 先月の日本代表の活動にて、左足首を負傷した久保建英。ラージョ戦に向けた最初のトレーニングにおいて、全体練習に合流せずに個別メニューで調整するなど、万全の状態ではなかったことが窺えるわけだが、不振に喘ぐチームを救えなかったことについて、現地メディアでは評価が分かれる形に。スペイン紙『エル・デスマルケ』は、「クボは、出場直後からチームに活気と突破力をもたらした。決定的なプレーこそなかったものの、良い印象を残し、相手ディフェンスに混乱を招いた」と寸評を述べた。

 対して、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は、「試合の流れを変えるために出場したが、まったく逆効果だった」と指摘。続けて「一度もマークを振り切ることができず、危険な場面を作り出せず、試合を通して走り回っていた(ペップ・)チャバリアのような相手サイドバックに対して、スペースへ飛び込むこともなかった。求められるレベルからは程遠く、ましてや彼に課せられた要求を考慮すればなおさらである。シーズンのスタートは、非常に悪いものだ」と厳しい評価を下している。


 今節の敗戦で、19位にまで下がったレアル・ソシエダ。代表ウィークで立て直して、次戦となる19日のセルタ戦で、降格圏脱出を図りたいところだ。
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