J・アルバは1989年3月21日生まれの現在36歳。
バルセロナでは初年度から不動の左サイドバックに君臨。持ち前の推進力を武器に、左サイドから攻撃を彩った。バルセロナでは2022-23シーズン終了時までの11年間にわたってプレーし、公式戦459試合出場27ゴール99アシストを記録した。その期間、6度のラ・リーガ制覇や5度のコパ・デル・レイ優勝に貢献し、ルイス・エンリケ監督(現:パリ・サンジェルマン)体制の2014-15シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)でも頂点に立った。
バルセロナを退団した2023年夏、元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツと同じタイミングで、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが在籍していたインテル・マイアミへ加入。後に元ウルグアイ代表FWルイス・スアレスも入団し、バルセロナ時代のチームメイト4人が集うこととなった。インテル・マイアミではここまで行われた公式戦95試合出場14ゴール28アシストをマーク。加入初直後の2023年、MLS(メジャーリーグ・サッカー)とリーガMX(メキシコ1部リーグ)にて共催されるリーグスカップ優勝に貢献したほか、2024シーズンには、MLSの東西を合わせた最多勝ち点獲得クラブに贈られるサポーターズ・シールドのクラブ史上初獲得へ導いていた。
また、スペイン代表としても長きにわたって活躍。
そんなJ・アルバは今年5月にインテル・マイアミと新契約を締結しており、現行契約は2027年12月31日までとなっているが、今シーズンここまで公式戦44試合出場で7ゴール11アシストを記録していたなか、先月26日に同僚のブスケツが現役引退を発表したことに続いて、今シーズン終了後に現役を引退することを明らかにした。
自身の公式インスタグラムで動画を投稿したJ・アルバは「人生において、本当に大きな意義深い章を閉じる時が来た。今シーズンを最後に、プロサッカー選手としてのキャリアに終止符を打つことを決意した」と語りながら、次のように続けた。
「完璧な確信と平穏、そして幸福感を持ってこの決断を下した。なぜなら、僕は持てる限りの情熱を注ぎ込んでこの道を歩んできたと感じているからだ。今こそ、新たな章を開いて、最高の気持ちで過去の章を閉じるのに相応しい時だと思う」
「フットボールは本当にすべてを与えてくれた。チームメイトや監督、スタッフ、クラブ関係者、そしてベストを尽くすように僕を後押ししてくれたライバルたちに感謝をする。僕の人生を形作ってきたクラブたちには特に感謝したい。すべてが始まったアトレティコ・セントロ・オスピタレンセ。僕を信頼して成長させてくれたコルネジャ。プロのロッカールームでの生活を学び、素晴らしいチームメイトと共に成長できたジムナスティック・タラゴナ」
「1部リーグデビューという夢を叶えさせてくれたバレンシア。
「そして、最後にインテル・マイアミへ。扉を開いてくれて、親切にしてくれて、最後の瞬間までこの旅路を楽しむ機会を与えてくれて感謝している。ファンの皆にも、親切にしてもらって本当に感謝している。ユニフォームはただ着るものではなく、感じるものだと教えてくれた。今日、僕は全力を尽くしたことを胸に、この章を終わりにする。フットボールはこれまでも、そしてこれからも、僕の人生にとって欠かせない一部であり続けるだろう。フットボールのすべてのことにありがとう」
【動画】ジョルディ・アルバが今季限りでの現役引退を決断