欧州サッカー連盟(UEFA)は現地時間6日、ラ・リーガのビジャレアルvsバルセロナならびにセリエAのミランvsコモの国外開催を承認したことを発表。UEFAとしては各国リーグ戦の国外開催への明確な反対姿勢を貫いているが、現在検討中である国際サッカー(FIFA)の関連規則の枠組みが明確かつ詳細でないことから、2試合について例外的に承認することを渋々決定したと明かしている。
これにより、ミランvsコモの一戦は来年2月にオーストラリアのパースで開催されることに。また、ビジャレアルvsバルセロナについては今年12月にアメリカのマイアミで開催される予定で、今後はFIFAによる正式な承認手続きが行われる。
この件について口を開いたのが、かつてパリ・サンジェルマン(PSG)やユヴェントスで活躍し、今シーズンからミランでプレーしているラビオ。「まったくもってクレイジーだ」と前置きしつつ、次のように言葉を続けている。
「リーグの知名度を確保するための金銭的な取り決めもあるのだろう。しかし、これらのことすべてが僕たちのコントロールの及ばないところで行われている。オーストラリアでイタリアの2チームによる試合をするために、あれほど遠くまで移動しなければならないなんてクレイジーだ。いつものように僕たちは適応しなければならない。スケジュールや選手の健康状態については多くの議論があるが、今回のことはすべてが本当に馬鹿げていると思う」
なお、サポーター組織であるフットボール・サポーターズ・ヨーロッパ(FSE)はUEFAによる承認発表を受けて「スペインやイタリアのファンとともに、これらの有害な提案に引き続き強く抵抗し、計画に対抗するためのあらゆる選択肢を検討していく」と声明を発表。ラ・リーガとセリエAに対して試合開催計画の撤回を求めているという。