アーセナルがホームスタジアムの拡張を検討しているようだ。7日、『BBC』や『ガーディアン』など複数のイギリスメディアが伝えている。


 2006年にオープンし、サッカースタジアムとしてイングランド5位の収容人数「6万704人」を誇るアーセナルの本拠地『エミレーツ・スタジアム』。報道によると、同クラブのオーナーであるクロエンケ・スポーツ&エンターテインメント(KSE)は、収容人数を7万人に増やすための拡張工事を検討しており、実現可能性を探るためのワーキンググループを設置した上で社内での協議を進めているという。

 協議は初期段階にあるものの、スタンドの傾斜を変更して数千席の増設を目指す案や、混乱を最小限に抑えるための小規模改修など、複数の選択肢が検討されている模様。収容人数が7万人まで拡張された場合、チケットによる試合収入の大幅な増加に加えて、シーズンチケットの待機リストに非常に多くのサポーターが名を連ねている現状の改善が見込めるようだ。

 なお、『エミレーツ・スタジアム』の拡張工事が実施された場合、アーセナルは“サッカーの聖地”とも称される『ウェンブリー・スタジアム』でのホームゲーム開催を検討しているという。“宿敵”であるトッテナム・ホットスパーも新スタジアムの建設工事中は『ウェンブリー・スタジアム』でホームゲームを開催していた。

 拡張工事が実現すれば、収容人数「7万4879人」を誇るマンチェスター・ユナイテッドの本拠地『オールド・トラッフォード』に次ぐプレミアリーグで最大規模のスタジアムを手にすることになるアーセナル。来年は『エミレーツ・スタジアム』のオープンから20周年の節目となるが、実際に拡張工事に乗り出すのだろうか。
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