カメルーン代表は現地時間8日、FIFAワールドカップ26アフリカ予選・第9節でモーリシャス代表の本拠地に乗り込み、2-0で勝利した。

 今大会のアフリカ予選は、グループ首位のチームが本大会へストレートインし、9つのグループの中で成績上位の4チームがアフリカ予選・プレーオフに出場。
同プレーオフを勝ち抜いた1チームが、大陸間プレーオフに進むこととなる。

 2大会連続9度目のFIFAワールドカップ出場を目指す“不屈のライオン”は、今大会のアフリカ予選ではグループDに組み込まれた。ここまで4勝3分1敗の成績を残し、前節終了時点の順位は2位。9月9日に行われた前節、カーボベルデ代表との“首位決戦”を0-1で落としたことで、カメルーン代表は“崖っぷち”のに立たされる。首位に立つカーボベルデ代表とは、前節終了時点で勝ち点が「4」離れており、3位のリビア代表とも勝ち点差がわずかに「1」となっていた。

 グループDの第9節では、先にリビア代表とカーボベルデ代表のゲームが行われ、3-3でタイムアップ。カーボベルデ代表の連勝は5でストップしたものの、カメルーン代表は今節を引き分け以下で終えると、その時点でストレートインの可能性が消滅する状況だった。

 それでも、既に敗退が決まったモーリシャス代表のホームに乗り込んだゲームは、前半こそスコアレスで終えたものの、後半に入るとカメルーン代表が攻撃をスタート。57分、ゴール前でルーズボールに反応したFWムミ・エンガマル(ディナモ・モスクワ/ロシア)が先制点を沈めると、後半アディショナルタイムには自らが放ったボレーシュートのこぼれ球をFWブライアン・ムベウモ(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)が押し込み、勝利を決定付ける。試合はこのまま2-0で終了した。

 この結果、カメルーン代表は勝ち点「3」を積み上げることに成功。1位のカーボベルデ代表との勝ち点差を「2」に縮め、依然として自力でのストレートインは不可能だが、最終節に望みを繋いだ。
現時点で、カメルーン代表は得失点差が「12」、カーボベルデ代表は「5」。カメルーン代表は得失点差で上回るため、最終節を勝利した上で、カーボベルデ代表が引き分け以下で終えた場合は、逆転が可能となる。カーボベルデ代表は勝利した時点で、他会場の結果を待たずに同国史上初のFIFAワールドカップ出場が決まる。

 一方で、リビア代表のプレーオフ出場は絶望的となっている。現在、3位のリビア代表は2位のカメルーン代表と勝ち点が「3」離れている。加えて、得失点差は「2」でカメルーン代表とは「10」の差がある状況。カメルーン代表が最終節で敗れた上で、リビア代表が勝利し、その上で得失点差がひっくり返ることがあれば、逆転でプレーオフに出場できる。

 グループDの最終節は今月13日にキックオフ。首位のカーボベルデ代表はホームで最下位のエスワティニ代表と、2位のカメルーン代表はホームで4位のアンゴラ代表と、3位のリビア代表はアウェイで5位のモーリシャス代表と、それぞれ対戦する。

【スコア】
モーリシャス代表 0-2 カメルーン代表

【得点者】
0-1 57分 ムミ・エンガマル(カメルーン代表)
0-2 90+2分 ブライアン・ムベウモ(カメルーン代表)
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