ライジングスター・オブ・ザ・マンスは、今季のセリエAでプレーする選手のうち、2003年1月1日以降に生まれた選手を対象とした賞。
今回、評価の対象となったゲームはセリエA第3節から第5節までの3試合。セスク・ファブレガス監督が率いるコモは、9月15日にホームで行われた第5節ジェノア戦を1-1のドローで終えると、続く21日には第4節でフィオレンティーナの本拠地に乗り込み、2-1で勝利していた。評価対象外ではあるものの、24日にはコッパ・イタリアのラウンド32でサッスオーロを3-0で粉砕。その後、27日にはホームでクレモネーゼと1-1で引き分け、9月は無敗で終えていた。
コモの背番号10を託されているニコ・パスは、前記したセリエAの全3試合にスタメン出場。クレモネーゼ戦こそ、後半アディショナルタイムにスペイン代表FWアルバロ・モラタとの交代でピッチを後にしたものの、残る2試合はフル出場していた。ジェノア戦では序盤の13分に左足で強烈なミドルシュートを叩き込んでおり、逆転勝利を成し遂げたフィオレンティーナ戦では2つのゴールをアシスト。さらに、クレモネーゼ戦の前半32分には、スペイン代表FWヘスス・ロドリゲスからの折り返しを左足で押し込み、先制ゴールを挙げている。つまり、対象期間に行われたセリエAの試合の全得点に絡み、2ゴール2アシストの結果を残していた。
目に見える数字以外のプレーパフォーマンスも高く評価され、今回、ニコ・パスは9月のライジングスター・オブ・ザ・マンスを受賞。なお、ニコ・パスは8月にも同賞に輝いており、2カ月連続の受賞となっている。
今回の受賞を受けて、セリエAのルイージ・デ・シエルボCEO(最高経営責任者)がコメントを発表。「ニコ・パスは9月もその実力を証明し、ライジングスター・オブ・ザ・マンスに輝いた。ケナン・ユルディズ(ユヴェントス)やマティアス・スーレ(ローマ)のように、数多くの若きスターが躍動したが、ニコ・パスは、3試合で2得点2アシストを記録し、他の候補者を寄せ付けなかった。9月にコモが記録した全得点に絡んだニコ・パスは、もはや『有望株』の域を超えている。世界が羨む若き才能であり、品格と安定性を兼ね備えた模範的選手、そしてコモとセリエAが誇る真の宝石だ」
なお、今月19日にコモの本拠地『スタディオ・ジュゼッペ・シニガーリャ サッカーキング』で行われるセリエA第7節ユヴェントス戦の前に、ニコ・パスへのトロフィー授与が行われる。
【ハイライト動画】ニコ・パスは9月にコモが記録した全4得点に関与
■コモvsジェノア
■フィオレンティーナvsコモ
■コモvsクレモネーゼ