今夏にヘントからフェイエノールトに加入した渡辺。早速チームに馴染み、レギュラーとして全試合にフル出場し、リーグ開幕7戦1分と無敗のチームに貢献している。渡辺は、「スケジュールがタイトですし、ヨーロッパの大会がカンファレンスリーグから(ヨーロッパリーグに)レベルが上がったというところと、リーグも変わり、環境も多く変わった中で、けがなくできているところが、まず自分の中ではいいところかなと。あとはリーグとヨーロッパの大会で求められることが違うので、そこでの力の発揮の仕方、自分の得意なプレーをどう出すかは、常に考えながらやっています」と充実の表情で語る。
渡辺は9月のメキシコ戦でフル出場。日本代表での出場機会を増やしているが、「パラグアイは裏までボールを落としてくるチームなので、(ラインを)高く取るところと、しっかり相手のロングボールに対応しながら上げすぎず、自分たちの間合いのラインでやれるかどうかは大事」と、オランダ、ヨーロッパ大会と異なる大会を戦いながら、状況に応じて「統率しながらやりたい」と、リーダーの意識を高く持って戦いたいと続けた。
フェイエノールトではFW上田綺世とチームメイトになり、相乗効果を生んでいるかのようにともに好調を維持している。「ほぼずっといます」を笑いながら、一緒に行動することが多いと話し、「サッカーのことを彼も考えていることが多いから、話していて面白い」と、オフ・ザ・ピッチでも刺激をもらっているようだ。
開幕8戦8発と結果も残している上田については、「一緒にいる中で、努力しているのを見ていますし、彼もたぶん自分が加入して、自分の調子の良さにも影響されて調子が上がっているし、彼の調子の良さが自分にも影響を与えていると思うので、仲はいいですけど、サッカーになると引っ張り合える仲間というか、いい関係性だなと僕は思っています」と互いに高め合えているようだ。
フェイエノールトのロビン・ファン・ペルシー監督が、渡辺の加入により、上田にも精神的な好影響もあったと話していたが、「笑顔が増えたり、楽しそうにしてるというのは、他の選手からも確実に聞くようになりました。自信を持ってやれているところを見ると、チームにとってもプラスだからみんなうれしそうですし、綺世が自信を持ってやることでチーム全体に勢いがつくというのが、フォワードの選手にはすごく大事なので。綺世の活躍がチームの今の好調につながっていると思います」と続け、チームの好調にはエースの活躍が欠かせないと続けている。