10月のインターナショナルマッチウィークでスペイン代表に合流しているFWヘスス・ロドリゲス(コモ/イタリア)が、スペイン代表として活動する心境、今夏に新天地を求めた理由、そして“ラ・ロハ”の先輩でもあるセスク・ファブレガス監督について語った。スペインメディア『アス』が8日、同選手のコメントを伝えている。


 昨季のベティスで眩いばかりの輝きを放ち、“ヴェルディブランコ”での未来を嘱望されながら、今夏にはセリエAのコモへ完全移籍したヘスス・ロドリゲス。ここまで行われた公式戦通算7試合で2ゴール2アシストを記録するなど、早くも新天地に順応しており、9月シリーズではスペイン代表に初招集された。同4日に行われたブルガリア代表戦でデビューを飾るなど、既に“ラ・ロハ”でも期待のウインガーとして注目を集めている。

 9月からFIFAワールドカップ26欧州予選の戦いをスタートさせたスペイン代表は、2連勝と好スタートを切っており、13大会連続17回目の出場に向けてひた走っている。北中米3カ国で共催される来年に控えたFIFAワールドカップ26に向けて、「このチームのみんなワールドカップを念頭に置いている。何て言ったって、誰もが夢見る舞台なんだから」と語ったヘスス・ロドリゲスは、個人としても「“ワールドカップイヤー”であることはわかっているさ。ただ、過剰に意識しすぎるのではなくて、今から集中していく。そうすれば、良いことが起こるだろう。来年の6月まで、まだ長い道のりが待っている。もし出場できる機会があれば、素晴らしい舞台になるだろう」と冷静に言葉を発した。

 今夏には新天地としてコモを選んだが、来年のワールドカップ出場を見据えていたわけではないようだ。ヘスス・ロドリゲスは「そのような理由ではない。
(移籍を決めた)当時は、まだA代表に招集すらされていなかったんだ」と明かすと、生まれ育った地を離れ、イタリアに新天地を求めた理由を、次のような言葉で説明した。

「彼らの野心的で若い選手を中心としたプロジェクトに心が動かされた結果として、コモを選んだんだ。選手として、きっと成長できるし、出場時間も自信も得られると確信していた。それこそが移籍の決め手だよ」

 また、現在コモを率いるセスク監督は、現役時代にスペイン代表として長きにわたって活躍しており、FIFAワールドカップ南アフリカ2010では同国史上初の優勝を経験。EUROでは2008年大会と2012年大会の連覇に貢献した。そんなセスク監督から、「スペイン代表に合流するにあたって何か言葉を授けられたか」と問われたヘスス・ロドリゲスは、次のように返答。“ラ・ロハ”の先輩から受けたアドバイスを明かした。

「大前提として、彼は素晴らしい監督で、選手目線でとても親しみやすい。スペイン代表に向かう前、セスク監督は僕に『自分をアピールし、大胆になれ』と言ってくれた。彼はわかっていたんだ。どこでも大胆にプレーしてきたからこそ、僕はここに招集されたんだし、ここでいつもの自分を見せれば、また招集されるチャンスが来ることもね」


【ハイライト動画】ヘスス・ロドリゲスはコッパ・イタリアのサッスオーロ戦で2ゴール



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