イングランド代表は9日、国際親善試合でウェールズ代表を3-0で破った。同試合の後、イングランド代表FWブカヨ・サカ(アーセナル)がFA(イングランドサッカー協会)を通して、同試合を振り返るとともに、トーマス・トゥヘル監督への信頼を口にした。


 イングランド代表はFIFAワールドカップ26欧州予選・グループKで5戦全勝、13得点無失点という圧巻の成績で首位を快走中。9日は欧州予選の試合が組まれておらず、ウェールズ代表との国際親善試合に臨んだ。

 試合は序盤の3分、セットプレーの流れからDFマルク・グエイ(クリスタル・パレス)がボールを残すと、最後はFWモーガン・ロジャーズ(アストン・ヴィラ)が先制点をゲット。続く11分には、右からの折り返しをFWオリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ)が押し込んでリードを広げる。さらに20分、ボックス右でボールを持ったサカが、左足で強烈なシュートを突き刺す。これ以上のスコアは動かず、イングランド代表は3-0で勝利していた。

 サカは先月のインターナショナルマッチウィークをハムストリングの負傷のために欠場していた。6月に行われたセネガル代表との国際親善試合(●1-3)はスタメン出場していたが、それ以前もケガに悩まされており、今回のウェールズ代表戦は、トゥヘル監督体制となってから2試合目の出場だった。

 試合後、サカは「イングランド代表に復帰できて、ゴールを決めることもできた。僕にとって全てを意味する出来事だったよ。ここに戻ってこられて本当に幸せだ」と、“スリーライオンズ”に復帰した喜びを口にする。「ボールを素早く動かすことが重要だった」と試合を振り返ると、「もちろんタイミングは見極めなければならない。
ただ、僕らのゲームプランは機能していた。完遂できたことを喜ばしく思うね」と語った。

 サカの不在期間も含めて、トゥヘル監督体制のイングランド代表は7試合で6勝と上々のスタートを切っているが、サカも新指揮官への信頼を言葉にする。「監督の価値観、このチームに求めるもの、そしてどれだけチームワークを重視しているかが伝わってくる。彼はそのためのプロセスを非常に明確に示している」と話すと、ウェールズ代表とのゲームも、トゥヘル監督の目指すチームの姿を見せられたのではないかとの意見を発した。

「今日もそれを再び示すことができたと思う。試合の大部分については監督も非常に満足しているはずだ。終盤は別だったかもしれないけどね」

 この後、イングランド代表は再びFIFAワールドカップ26欧州予選の戦いに戻り、14日にアウェイでラトビア代表と対戦する。


【ハイライト動画】イングランド、序盤の3ゴールでウェールズ撃破



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