日本代表は10日、キリンチャレンジカップ2025でパラグアイ代表と対戦し、後半アディショナルタイムのゴールで追いつき2-2で引き分けた。遠藤航が負傷により10月の活動を欠場する中、キャプテンマークを託された南野拓実は「あまり意識し過ぎず、まずは自分のやるべきことにしっかりとフォーカスする」と自然体でこの一戦に臨んだ。


 試合はパラグアイに2度先行を許す苦しい展開。後半アディショナルタイムに途中出場の上田綺世が決めて辛くも同点に追いついた。66分までプレーした南野は「やっぱり勝てなかった悔しさは強い」と心境を吐露。「自分たちのやりたいサッカーだったり、もっとボールを握って試合をコントロールしたかった。個人的にもシュートに絡めなかったですし、相手にとって嫌な存在になりたかった。今日の試合は物足りなかったですし、そこは反省点」と述べた。また「これは個人的な意見です」と前置きした上で、こう続けた。

「チームのやりたいことを表現するのは当たり前。その中で自分の得意なポジション取りだったり、狙いどころを試合中に持ちたかったなと思います。チームの約束事にプラスして、ポジショニングでカオスを起こしてこぼれ球を狙っても良かった。こぼれ球の反応の速度には自信がある。そういったことをもう少しできれば良かったです」

 これで9月のアメリカ遠征(vsメキシコ代表、vsアメリカ代表)から3試合勝利なし。
「結果には絶対にこだわらないといけないですし、勝てていないことに対してプレッシャーは感じています」と話す。次戦は14日、過去一度も勝利がないブラジル代表が相手だ。南野は「ただ、ワールドカップを見据えてという考え方をすれば、ブラジルを相手に守ってカウンターで勝つことが目的ではない。チームとして積み上げてきたことを出して、それがどれだけできるのかを見るタイミングではあると思います」とこれまでの積み重ねをぶつけることを誓う。

 またモナコの同僚カイオ・エンリケとのマッチアップ実現にも期待がかかる。「韓国戦の結果は知っているので、そういう意味では向こうもターンオーバーするかもしれない(※カイオ・エンリケはベンチ入りするも出番なし)。それも楽しみにしています」と時折笑顔を見せ、会場を後にした。
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