エヴァートンが、男子トップチームに在籍するイングランド代表GKジョーダン・ピックフォードとの新契約締結に近づいているようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』が13日に報じた。


 現在31歳のピックフォードはサンダーランドのアカデミー育ちで、イングランド国内でレンタル移籍を繰り返した末、2017年夏にエヴァートンへ完全移籍加入。1年目から正守護神に君臨しており、公式戦通算326試合に出場している。2017年11月にデビューを飾ったイングランド代表では、準決勝まで駒を進めたFIFAワールドカップロシア2018、ともに準優勝となったEURO2020と2024、ベスト8に入ったFIFAワールドカップカタール等々、近年に行われたすべてのメジャー大会でゴールマウスを守っており、国際Aマッチのキャップ数は79を数える。

 そんなピックフォードとエヴァートンの現行契約は2027年6月30日までとなっているものの、今回の報道によると、現行契約の“ラストイヤー”に突入する前に新契約が結ばれる見込みだという。31歳となり、徐々に“ベテラン”と称される回数も増える年齢を迎えているが、エヴァートンはピックフォードに残りのキャリアを同クラブで全うしてもらいたいと考えていたという。

 ピックフォード側もエヴァートンでの生活、そして選手キャリアに満足しており、とりわけ新本拠地の『ヒル・ディッキンソン・スタジアム』でクラブの歴史に名を刻むことに意欲を燃やしている模様。近年は降格争いに巻き込まれる回数も少なくはなく、ボトムハーフに沈むシーズンを過ごしてきたが、今年1月より指揮するデイヴィッド・モイーズ監督の下で徐々に“復調”の気配を漂わせていることも、契約更新を促すポジティブな要素になったようだ。加えて、今夏にイングランド代表FWジャック・グリーリッシュらを獲得するなど、再上昇を目指すクラブの“野望”にも共感しており、エヴァートン残留が第一の選択肢だったと報じられた。

 既に両者は2031年6月30日までの新たな4年契約で合意しており、ピックフォードがイングランド代表の活動を終えた後、正式に契約書にサインする予定だという。エヴァートンは18日、プレミアリーグ第8節でマンチェスター・シティの本拠地に乗り込むが、同試合の前までには、新契約締結が発表される可能性が高そうだ。

 現行契約のラストイヤーである来シーズン、ピックフォードはエヴァートン在籍10年目を迎えるが、両者の物語は、そこから先も続くこととなりそうだ。


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