スペイン代表は14日、FIFAワールドカップ26欧州予選・グループEの第4節でブルガリア代表を4-0で破った。試合後、スペインメディア『アス』が、同試合でゴールマウスを守ったGKウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)が達成した“2つの記録”を紹介している。


 ここまで3試合を消化した欧州予選で全勝を記録し、13大会連続のワールドカップ出場へ絶好のスタートを切ったスペイン代表が、バジャドリードの本拠地『エスタディオ・ホセ・ソリージャ』でブルガリア代表を迎え撃った一戦は、35分にMFミケル・メリーノ(アーセナル/イングランド)がヘディングシュートを沈めて均衡を破る。後半へ折り返した57分にはメリーノのこの日2点目でリードを広げると、79分にはオウンゴールで3点目をゲット。後半アディショナルタイムにはFWミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)がPKを仕留め、4-0でタイムアップを迎えていた。

 同試合は終始スペイン代表が主導権を握っており、ピンチの数は数え切れるほどだった。それでも、この試合も無失点で終えたことで、ウナイ・シモンはFIFAワールドカップ26欧州予選・グループEの戦いで4試合連続のクリーンシートを記録。国際Aマッチで最後に失点を喫したのは、今年6月8日に行われたUEFAネーションズリーグ2024-25ファイナルズ・決勝のポルトガル代表戦まで遡る。『アス』によると、これまでウナイ・シモンが出場した国際Aマッチの最長無失点記録は、270分間(3試合)だったため、自己最多記録を塗り替えることなった。アディショナルタイムも含めると、現在のウナイ・シモンの無失点時間は419分間となっている。

 ちなみに、スペインメディア『マルカ』によると、スペイン代表の無失点記録はGKイケル・カシージャス氏が2012年に達成した818分間だという。カシージャス氏は2008年にも、当時のスペイン代表記録を上回る709分間のクリーンシートを成し遂げており、自らが作った記録を上回る形で樹立した大記録だ。

 さらに、ウナイ・シモンは同試合を終えて国際Aマッチ54キャップを刻んだが、これはアスレティック・ビルバオの選手としての最多出場試合数となったようだ。これまでの記録は、ホセバ・エチェベリアが記録した53試合だった。


 なお、同試合の後、ウナイ・シモンは「初めて代表に招集された時は、当時アシスタントコーチだったパッチ・フェレイラと一緒に、歴代代表選手たちの名前が刻まれた『サン・マメス』(アスレティック・ビルバオの本拠地)の壁に、自分の名前も載せようかと冗談で話していたのを覚えている。当時は、定着するなんて思っていなかったからね」と、“ラ・ロハ”に初招集された2020年9月の出来事を振り返ると、「ルイス・エンリケ(前監督)とルイス・デ・ラ・フエンテの信頼を得て、少しずつではあるが、54もの試合に出場することができた。これからもできるだけ多くの試合に出場できるといいね」と喜んだ。


【ハイライト動画】スペイン代表、W杯予選では全試合クリーンシート



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