ここまでの3試合を全勝で終えていたスペイン代表が、バジャドリードの本拠地『エスタディオ・ホセ・ソリージャ』でブルガリア代表を迎え撃った一戦は、35分にMFペドリ(バルセロナ)からの浮き球パスをル・ノルマンが頭で繋ぎ、最後はMFミケル・メリーノ(アーセナル/イングランド)が先制点をゲット。後半へ折り返した57分にはメリーノがこの日2点目を奪うと、79分にはオウンゴールでリードを広げる。後半アディショナルタイムにはFWミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ)がPKを仕留め、4-0でタイムアップを迎えていた。
ル・ノルマンは11日に行われた前節のジョージア代表戦(○2-0)でも、ペドリからの浮き球パスを落とし、FWジェレミ・ピノ(クリスタル・パレス/イングランド)の先制点をアシストしていたため、これで国際Aマッチ2試合連続のアシストを記録。スペインスポーツのデータ収集を専門とするジャーナリストのミスター・チップ氏によると、スペイン代表のセンターバックの選手が2試合連続でアシストを記録するのは、史上初となったようだ。
さらに、ル・ノルマンはインターナショナルマッチウィーク前最後のゲームだった今月6日開催のラ・リーガ第8節セルタ戦(1-1)こそノーゴールだったが、その前の1日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節のフランクフルト戦(○5-1)、9月27日に行われたラ・リーガ第7節レアル・マドリード戦(○5-2)で2試合連続ゴールをマーク。つまり、自身が出場したアトレティコ・マドリードとスペイン代表の直近5試合で、2ゴール2アシストと4つの得点に直接関与したこととなる。
『Opta』によると、ラ・リーガ第7節レアル・マドリード戦以前の段階で、ル・ノルマンが4つの得点に関与するまでに要した試合数は、103試合だという。これはクラブ、代表の双方を通じての数字であり、103試合で3ゴール1アシストという成績だった。
守備や最終ラインからの組み立てが本来の仕事ながら、セットプレーなどの場面ではゴール前で脅威となっているル・ノルマンは、ゴール前の才能を開花させているのかもしれない。
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