ホームの広島は、直近の公式戦9試合で無敗と好調を維持している。
日本代表の森保一監督が視察に訪れた試合は、開始から広島が主導権を握っていく。それでも、FC東京は広島に先制点を許さず、一方の広島もFC東京にシュートまで持ち込ませないという展開が続く。
30分が経過した時点で、両チームのシュート数は合計3本と拮抗した試合内容。FC東京は、試合が進むにつれてポジションチェンジを行いながら、敵陣でプレーする場面を増やしていく。結果的に、前半は両チーム共にスコアレスで終えた。
後半、広島のミヒャエル・スキッペ監督は中村草太とトルガイ・アルスランを投入し、点を奪いにいく姿勢を明確にしていく。攻勢を強める広島は何度かチャンスを創出するが、FC東京のGKキム・スンギュの好セーブもあり、なかなかゴールをこじ開けることができない。
優勝のためには勝利がマストな広島。スキッペ監督は菅大輝、前田直輝、木下康介と交代策を講じ、1点を奪いにいく。
結局、試合はスコアが動くことなくタイムアップ。広島とFC東京が0-0で引き分けた。同日に行われた首位鹿島と4位神戸の直接対決がドローで終わったため、勝ち点差を縮める絶好のチャンスだったが、その願いも叶わず手痛い勝ち点「1」となってしまった。
広島の次戦は21日のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)リーグフェーズ第3節の蔚山HD戦。FC東京は、25日に行われる次節でファジアーノ岡山と対戦する。
【スコア】
サンフレッチェ広島 0-0 FC東京