昨年11月から悩める名門を率いるアモリム監督だが、ここまでの公式戦50試合は20勝9分21敗と負け越している状況。いまだプレミアリーグで連勝を飾ることができていないなか、19日は敵地でリヴァプールと対戦する。
自身の戦術に拘泥する傾向が見られるなど、手腕に対しては常に懐疑的な視線を向けられるアモリム監督。だが、フロントと選手から寄せられる信頼は厚いようだ。
『スカイスポーツ』のインタビューに応じたB・フェルナンデスは、「クラブには安定性が必要だと思う。それがサー・ジム(クラブのスポーツ部門を掌握するラトクリフ氏)が全員に伝えたいメッセージだと考えている。時には大局を見る必要がある。チームとして、この監督がクラブを本来あるべき場所へ導けると信じている。サー・ジムが選手たちと同じ見解、つまりこの監督が適任だと考えるなら、双方が同じ方向を向いていることがより良い結果につながる」と語り、今のマンチェスター・ユナイテッドに必要なのは忍耐だと強調した。
「このクラブに来る監督は誰もが、常に危機の一歩手前にいる。このクラブは常にそういうものだ。1試合勝てばリーグ優勝目前に見える。
「僕たちにはクラブの規模と仕組みを理解している選手がいる。僕たちの周囲にそんな(一喜一憂するような)雰囲気は必要ない。僕たちは自らの行動、長期的な目標、そして次の試合で達成すべきことを明確に認識する必要がある。それが全選手の目指すべき姿勢だ。このクラブでは、どんな監督も結果が悪ければプレッシャーに晒される。僕たちの監督も例外ではない」
「だが彼はその覚悟を十分に持ち、この挑戦がいかに大きいかを理解している」
アモリム監督もリヴァプール戦を前にして、“長期的な目線”が重要だと理解を求める。「将来的にリヴァプールと同等のレベルに到達するために戦うつもりだ。それが我々の考えだ。どれほどの時間がかかるかは分からない。(現実的な目標は)なんとも言えない。状況は時に急速に変わるものだ」と語り、「私たちはどんな試合でも勝つことができる。だから次の試合だけに集中することが最も重要で、そうすれば次の試合に勝てるはずだ」とチームの可能性を信じている。
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