プレミアリーグの複数クラブを率いてきたイングランド人指揮官グレアム・ポッター氏が、スウェーデン代表の新監督就任に近づいているようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』や同『BBC』が報じた。


 スウェーデン代表はFWアレクサンデル・イサク(リヴァプール)やFWヴィクトル・ギェケレシュ(アーセナル)、MFルーカス・ベリヴァル(トッテナム・ホットスパー)ら豪華なタレントを擁しているが、FIFAワールドカップ26欧州予選グループBで大苦戦。4試合で1分3敗の最下位に沈み、14日にヨン・ダール・トマソン前監督を解任した。

 プレーオフ出場権を獲得できる2位フィニッシュも困難だ。ただ欧州予選では、UEFAネーションズリーグ(UNL)の成績上位4チームにもプレーオフ出場権が与えられるため、リーグC・グループ1を制したスウェーデン代表は、UNLルートでプレーオフ出場権を得られる可能性が高い。

 プレーオフ経由で逆転のW杯本戦へ。かつてスウェーデンのエステルスンドで成功を収めたポッター氏に白羽の矢が立った。2011年に当時4部のエステルスンドに就任すると、わずか5年でクラブを1部に昇格させ、2017年にはスウェーデンカップを制覇。2017-18シーズンのヨーロッパリーグではベスト32に進出する快挙を達成した。

 ポッター氏はその後、2018-19シーズンにスウォンジー(イングランド2部)を率い、2019年夏から就任したブライトンでさらに評価を高めることに成功した。しかし、2022年9月に就任したチェルシーでは約7カ月で解任の憂き目に遭った。2025年1月からはウェストハムを率いたものの、成績不振で9月に契約を解除されていた。

 現在フリーのポッター氏は先日、「私はスウェーデンに愛着を持っている。
スウェーデンサッカーには感謝するべきことがたくさんあるし、私にとっても素晴らしい機会になると思う」とスウェーデン代表監督就任に意欲を示していた。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、スウェーデンサッカー協会とポッター氏は現在、短期契約で交渉中。11月の代表ウィークから指揮を執り、スウェーデンが予選突破を果たした場合に、来夏のワールドカップ本大会以降の契約延長に至ることになりそうだ。


【ハイライト】スウェーデン 0-2 スイス

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