ブンデスリーガ第7節が18日に行われ、ブレーメンは敵地でハイデンハイムと対戦した。

 ブレーメンは前節終了時点で2勝1分3敗と黒星が先行しており、13位とボトムハーフに甘んじている。
インターナショナルマッチウィーク前の4日に行われた前節は、 藤田譲瑠チマを擁するザンクトパウリを1-0で破っており、今節は今季初の連勝を目論む。1勝5敗の成績で17位と降格圏に沈むハイデンハイムのホームに乗り込んだ一戦には、ブレーメンの菅原由勢、GK長田澪(ミオ・バックハウス)ともに先発出場を果たした。

 試合は序盤からハイデンハイムがより多くのシュートシーンを作ったものの、GK長田がビッグセーブを連発。7分、コーナーキックの場面でアドリアン・ベックにフリーでボレーシュートを打たれるも、GK長田が弾き出す。9分にもオマル・トラオレのクロスボールをきっちりと処理し、正確な判断でピンチを未然に防ぐ。30分にはアリヨン・イブラヒモビッチに放たれた無回転シュートも難なくセーブする。

 前半はハイデンハイムが主導権を握り続け、ブレーメンはなかなかチャンスを増やせなかったが、43分には1つ形を作る。左サイドで顔を上げたロマーノ・シュミットが浮き球のボールを放り込むと、ペナルティエリア内へ駆け上がった菅原が頭で落とす。触れば決定機だったが、体を投げ出したマルコ・グリュルにはわずかに合わない。

 前半はこのままスコアレスで終了。後半に入ると、50分に均衡が破れる。敵陣左サイドでボールを受けたグリュルが、シュミットとのワンツーでボックス内へ侵入すると、飛び込んできたティム・ジールスレーベンをキックフェイントでかわし、左足でニアサイドを撃ち抜く。
前半は劣勢を強いられていたブレーメンが、後半立ち上がりの時間帯に先手を取った。

 ハイデンハイムとしては、悪くない時間を過ごしながら先手を取られる展開となったが、67分には遂にゴールをこじ開ける。敵陣で右サイドでマルコ・フリードルからボールを奪ったマルノン・ブッシュがドリブルで持ち運び、マイナスへ折り返すと、飛び込んだシュテファン・シンマーが流し込む。奪ってからの速攻で、ハイデンハイムが同点ゴールを記録した。

 だが、1-1の時間は長くは続かない。ブレーメンは69分、直前に交代出場したばかりのヴィクター・ボニフェイスが見事なダイレクトパスで最終ラインを破ると、抜け出したシュミットがマイナスへ繋ぎ、イェンス・ステーイが左足でゴールネットを揺らす。右となパスワークが完結し、交代出場選手が絡んでブレーメンが勝ち越した。

 このまま試合は終盤に突入したが、試合はこのままでは終わらなかった。84分、トラオレの蹴ったロングボールをボックス内でパトリック・マインカが頭で落とすと、うまく抜け出したヨナス・フェーレンバッハがヘディングシュートを沈める。ブレーメンの最終ラインが乱れた隙を見逃さず、ハイデンハイムが再びスコアをイーブンとした。直後にはセットプレーでハイデンハイムに逆転のチャンスも生まれたが、ここはGK長田が素早い反応でゴールを死守した。

 試合はこのままタイムアップ。
ブレーメンは2度のリードを守りきれず、今季初の連勝を逃した。GK長田、菅原共にフル出場を果たした。

 次節、ブレーメンは24日にホームでウニオン・ベルリンと、ハイデンハイムは25日に敵地でホッフェンハイムとそれぞれ対戦する。

【スコア】
ハイデンハイム 2-2 ブレーメン

【得点者】
0-1 50分 マルコ・グリュル(ブレーメン)
1-1 67分 シュテファン・シンマー(ハイデンハイム)
1-2 69分 イェンス・ステーイ(ブレーメン)
2-2 83分 ヨナス・フェーレンバッハ(ハイデンハイム)
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