ラ・リーガ第9節が18日に行われ、バルセロナとジローナが対戦した。

 今季のバルセロナはチャンピオンズリーグ(CL)も含めた公式戦開幕8試合を7勝1分と無敗で駆け抜け、好スタートを切っていた。
だが、1日にCL・リーグフェーズ第2節でパリ・サンジェルマンに1-2で敗れて公式戦初黒星を喫すると、続く5日には前節のラ・リーガでセビージャに1-4と大敗。欧州、国内で公式戦2連敗を許し、インターナショナルマッチウィークに入っていた。中断期間明けの第1戦目では、ここまで1勝3分4敗の成績で17位に沈むジローナをホームに迎える。

 同じカタルーニャ州に本拠を置くチーム同士の一戦は、序盤の13分にスコアが動く。ペナルティエリア内でラミン・ヤマルからのパスを受けたペドリが、横へのドリブルでシュートコースを作ると、冷静に左足で“ゴールへパス”。技術の詰まった一撃で、バルセロナが先手を取った。

 直後の20分にはジローナが反撃へ出る。ポルトゥの蹴った左コーナーキックはエリック・ガルシアに跳ね返されたものの、セカンドボールをアルナウ・マルティネスが頭で繋ぐと、ボックス内で反応したアクセル・ヴィツェルがバイシクルシュート。ベテランが見事な“ゴラッソ”を叩き込み、ジローナが試合を振り出しに戻した。

 同点ゴールの後には、ジローナが勢いに乗ってチャンスの数を増やす。23分、ジュール・クンデからのボールを奪ったジョエル・ロカがスルーパスを通すと、抜け出したブラディスラフ・バナトが左足で強烈なシュートを放つが、ここはGKヴォイチェフ・シュチェスニーが立ちはだかる。直後の24分にも奪ってからの速攻でポルトゥが抜け出し、GKシュチェスニーと1対1のチャンスを迎えたが、懸命に戻ったE・ガルシアのプレッシャーも功を奏してか、シュートはポストに嫌われた。


 バルセロナとしては慌ただしい時間が続いたが、30分にはセットプレーでゴールを脅かす。ペナルティエリア手前左寄りの位置でフリーキックを獲得すると、マーカス・ラッシュフォードが右足で強烈なシュート。ここはクロスバーに跳ね返された。

 前半終盤の39分には、ジローナがまたもラインブレイクの動きで決定機を構築。抜け出したブライアン・ヒルが左足でシュートまで持ち込んだが、ここは枠を捉えきれず、前半は1-1で終了した。

 後半に入ると、序盤はバルセロナが主導権を握って猛攻を続ける。48分にフェルミン・ロペス、54分にはラミン・ヤマル、56分には再びフェルミンが枠を捉える強烈なミドルシュートを放つも仕留められず。61分にはヤマルの蹴った右コーナーキックをE・ガルシアが頭で繋ぎ、最後はパウ・クバルシがゴールネットを揺らしたが、ヘスス・ヒル・マンサーノ主審はバルセロナ側にファウルがあったと判定し、得点は認められない。

 直後には2度にわたってラッシュフォードがゴールを脅かすなど、バルセロナが常に攻撃を続けるが、勝ち越しの2点目は奪えないまま時間が経過。試合はこのまま終盤に突入したが、ドラマは後半アディショナルタイムに待っていた。

 バルセロナが猛攻を続ける中、右サイドで顔を上げたルーニー・バルジがスルーパスを送ると、内側のスペースを駆け上がったフレンキー・デ・ヨングがマイナスへ折り返す。ニアサイドに飛び込んだのは、82分から最前線のストライカーポジションで途中出場していたロナルド・アラウホ。
ダイレクトでシュートを沈め、土壇場でバルセロナが勝ち越しに成功した。

 試合はこのままタイムアップ。バルセロナが公式戦3試合ぶりの白星を手にした。一方、ジローナは4試合ぶりの黒星となった。

 この後、バルセロナは21日にCL・リーグフェーズ第3節でオリンピアコスをホームに迎え、26日には次節のラ・リーガでレアル・マドリードのホームでの“エル・クラシコ”が控えている。一方、ジローナは25日、次節のラ・リーガでオビエドと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 2-1 ジローナ

【得点者】
1-0 13分 ペドリ(バルセロナ)
1-1 20分 アクセル・ヴィツェル(ジローナ)
2-1 90+3分 ロナルド・アラウホ(バルセロナ)


【ゴール動画】ペドリは技あり先制弾、ヴィツェルは豪快同点弾、アラウホは劇的勝ち越し弾







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