2025明治安田J1リーグ第34節が19日に行われ、湘南ベルマーレ京都サンガF.C.が対戦した。

 ホームの湘南は7連敗で17試合勝利から遠ざかり、残留圏の17位横浜F・マリノスと暫定勝ち点差「9」と崖っぷち。
一方、優勝争いに生き残る京都は、次節の首位鹿島アントラーズ戦を前に、その勝ち点差を「3」に縮める絶好のチャンスだ。

 試合の均衡が破れたのは29分、湘南が3試合ぶりの得点を記録する。敵陣高い位置で中野伸哉が京都の拙いビルドアップを刈り取る。左サイドから中央へと優しく折り返し、待ち構えていた鈴木章斗が右足で合わせてゴールへ叩き込んだ。

 38分、今度は京都にビッグチャンスが訪れる。ペナルティエリアにドリブルで侵入した須貝英大が、小野瀬康介のファウルを誘ってPK獲得。キッカーを務めた原大智は真ん中を狙ったが、相手GK真田幸太が一歩も動かずに止められてしまう。

 京都は猛攻を仕掛けるなか、45分に湘南のカウンターを受けると、鈴木義宜が堪らず中野を倒してしまう。鈴木義はDOGSO(決定的な得点機会の阻止)で一発退場となり、京都は試合の半分を10人で戦うことになった。

 突き放す追加点が欲しい湘南のギアが上がりきらないなか、京都は次々と攻撃的選手と投入してまずは1点を目指す。70分には奥川雅也の絶妙なスルーパスから長沢駿がゴールを狙ったが、真田のファインセーブに阻まれた。

 一方、湘南も73分に絶好機が到来。
池田昌生が右からのクロスに合わせたシュートが相手GK太田岳志に阻まれると、さらにもう一度右からクロスが送られ、池田が飛び込んだが、わずかに足が届かずゴールには至らない。

 京都は数的不利を感じさせずに押し込み続けると、後半アディショナルタイム10分に試合を振り出しに戻す。右からのクロスに須貝が頭で合わせて、土壇場で勝ち点「1」を拾った。

 湘南は5月11日の東京ヴェルディ戦以来となるリーグ戦18試合ぶり白星を逃し、残留圏との勝ち点差は「8」となった。一方、京都は鹿島との勝ち点差「5」で次節直接対決を迎える。

 次節、湘南は26日に敵地でアビスパ福岡と、京都はホームで鹿島アントラーズと対戦する。

【スコア】
湘南ベルマーレ 1-1 京都サンガF.C.

【得点者】
1-0 29分 鈴木章斗(湘南)
1-1 90+10分 須貝英大(京都)


【プレー動画】京都vs湘南





編集部おすすめ